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キッチンには余り出入りしませんでしたし (お惣菜屋さんで適当なものが買えましたので) 後は洗面所だけ、 お屋敷&ニャンコと接触する機会は余り無かったはずなのですがね〜 保育園とリビングにグランド・ピアノが有りました。 「使ってないときは弾いて良いのよ」 と言われていました。 実家の裏にピアノを教えているお宅がありました。 その魅惑の音色に10代のフランス人形 (A子のことYO) は魅せられていました。 でも女の細腕で4人姉妹を育てている母親に 「習いたい」 と言い出すことはできませんでしたし、言っても 即却下だったことは間違いありません。 「ピアノが自由に弾ける」・・・その嬉しさに、即バイエルを買い込み、時間があれば熱心に練習していたので ございます。 そんなある時、足元がムズムズ・・・すねの辺りまでムズムズ・・・何だろうと思いつつ、A子は熱中型、 のめりこんでピアノを弾いていました。
奥様は 「殺虫剤は猫が舐めると危険」 という考え方。 一応、蚤トリ粉を撒いていらっしゃいましたが、とてもそんなもんじゃ・・・ 私・・・じゃなかったA子もそれでピアノを諦めれば良かったのでしょうが、そういう性格じゃないんですよね〜 ストッキングを履けば大丈夫かしらんと思って、暑いのに無理して履いたらこれが裏目に出てしまって・・・ 暑くて汗タラタラ・・・ますます蚤さんたちに慕われるようになってしまって。 奥様はニャンコを抱いたり撫でたりしているのに、蚤にやられている形跡はまったくありません。 やはり蚤さんも 「若い汗」 がお好きなんでしょうか(^_^.) また、奥様はホッソリしてらっしゃいましたが、当時の私は、人生最大の?デブ期でした。 理由は とんかつ悲話 をご覧ください。 その辺の差があったのかも知れません。 取りあえず、痒み止めを塗って凌いでいました。 そんなある夜、私は余りの痒さで夜中に目を覚ましました。
今まで見たことが無い不気味な生き物です。 蝉に似ているけど蝉のような透明感が無くて真っ黒。 しかもツヤツヤと輝いています。 最初は捕まえようと試みたのですが、異常な敏捷さ、結構大きいのに、狭い隙間をスルリと抜けます。 どうしようもなく怖くなって、出口から庭に飛び出しました。 灯篭の灯りでほのかに照らされた庭、中央に植えられた名も知らぬ大きな木、
部屋に戻れば、あの不気味な黒いもの、表にはトカゲ・・・何処に逃げれば良いの〜 東京は、げに、恐ろしい所だと思いました。 これでお話は終わりです(^_^.) A子が出会った不気味な黒い生き物、皆様には言わずともお分かりですよね。 でも (昨今は分かりませんが) 北海道でみかけたことは無かったのです。 また、トカゲ、と思った物はヤモリだったと思います。 コタツの使い方でご披露したように、A子は 「物の形」 を覚える能力が欠落していて 「ワニ」 と 「サソリ」 と 「トカゲ」 と 「イモリ」 と 「ヤモリ」 が同じものに見えていたのです。 また、このいずれも、北海道では・・・少なくともA子は見たことが無かったのです。 縁あって、ン十年前から、お屋敷からそう離れていない場所に住むことになりました。 一度様子を見に行ったことがあります。 保育園からは子供たちの笑い声が聞こえていました。 ただ、草葺の入り口は無くなり、庭の半分を占めて、センスが良いとは言い難い小型のマンションが建って いました。 数年前、ご主人が亡くなられたことを、ニュースで知っていました。 相続税対策みたいなものがあったのでしょうか。
実家の貧乏生活とはまるで違うご夫婦の暮らしぶりに、若さゆえの突っ張りを持ってしまったのだと思います。 ニャンコ達は、きちんと避妊手術を受け、専属の獣医さんまでいました。 高級な猫は数匹で、他は拾い猫です。 お子様のいない寂しさを、保育園やニャンコで紛らわしていたのだろうと思います。 それを思いやる気持ちがあれば、もう少し奥様に優しく接していれば、すべては違って見えた、あるいは違って 行ったかも知れないと思っております。 (遅れております) |
世田谷猫屋敷
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世田谷のお屋敷で39匹のニャンコと暮らしたA子の物語の続きでございます。 (上)は こちらから。 北海道は利尻島の藍色に澄んだ海で産湯を使い (寅さんから借用)、 流れも清き豊平川 (小学校の校歌です) の近くで育ったA子の東京生活、 やはり辛かったのは、暑さと湿気でございました。 買って2日目にはカビが生えている食パン、すぐに溶け出すバター・・・ お屋敷の奥様からは 「冷蔵庫、使って良いのよ」 と言われていましたが、 使えない理由がありました。 お屋敷には 「お手伝いさん」 はいませんでしたが、何故か、お隣の奥様が掃除・洗濯・アイロンかけ ・・・ 食事以外の家事のすべてをやっていました。
確かに、彼女が二日来ないと、廊下なんか凄いことに。 ニャンコの抜け毛や庭から持ち込んだ泥、トイレの躾はできていましたが、一日一匹は粗相をするニャンコ、 吐いてしまうニャンコがいました。 奥様は、上手によけて歩くだけでまったく掃除する気は無く、ご主人も見てみぬフリ・・・ しかしその潔癖症の女性も、決して手出ししない場所がありました。
2日掃除しなかった廊下の状況から、半年近く掃除していない場所が、どんなであるかをご想像くださいませ。 の食事場所でした。 「ペット・フードは化学物質が多用されてるから食べさせたくないの」 とおっしゃる奥様は、 毎日お魚屋さんにキロ単位の 「トビウオ」 「カレイ」 「アジ」 などを届けさせていました。 これを大鍋で煮込んで、骨を取り除きホグしたのがおニャンコ様のお食事です。 調理するのは、保育園の保母さんたち、子供たちの昼食を作りながらの作業です。 時々園長先生兼奥様が 「アジは肩の骨が危ないから、絶対に残さないでね」 と声をかけていました。 明らかに労働基準法違反、衛生関係の法規にも違反しているでしょうね。 保母さんたちも、仕方なくやっている風で、ニャンコ銘々碗に盛りつけたところで、そそくさと退場、 シンクは汚れた鍋、ほぐした骨、こぼれた皮などで惨憺たる状況でした。
残った生魚、ニャンコの食べ残し、園児の昼食のための材料、そしてご夫婦のために奥様ご購入したらしい 賞味期限をはるかにこえた、食べ物には見えなくなってしまった食べ物・・・それらが崩れそうな岩山みたいに 詰め込まれていました。 そして、パックから染み出した血や割れた玉子がこびりついたベトベトの棚と壁。 A子もかなり大雑把でだらしない性格でしたが、さすがに彼女の食料を入れる気持ちにはなれなかったようです。 ところで、A子の借りていた離れは専用の入り口があり、出入りは自由でしたが、キッチン・洗面はお屋敷のを 借用することになっていました。 (お風呂? 銭湯YO!) つまり、冷蔵庫を遠慮しても、お屋敷や39匹のニャンコとまったく無関係に暮らすことができなかった ということです。 この事が、A子を、あの、おぞましい悲劇に導くのですが、長くなりましたので、また次の機会に。 (遅れております) |
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昔々・・・というほど昔じゃありませんが、三軒茶屋周辺にまだ 「お屋敷」 が多くあった頃のお話でございます。 中でも際立って広いお屋敷に、前期高齢者のご夫婦が住んでおりました。 ご主人は学者。 「学●会議」 の議長をなさっていて、新聞などにご意見が掲載されることも多い、「著名文化人」 奥様は細身ながらヴィヴィアン・リーみたいに美しい方。 徳川家となんじゃねかんじゃねの・・・ややこしくて忘れました・・・早い話、極細糸みたいな所縁があるとか。 お子様がいらっしゃらないからでしょうか、広いお屋敷の一角を利用して保育園を経営、自ら園長をなさって いました。 そんな由緒正しいお屋敷の離れで東京生活の第一歩を踏み出したのが、皆様ご存知? 「彼方をさがしています」 で途方も無い旅をして札幌から東京へたどり着いた19歳のいたいけな少女 A子でございます。
一つは、表門を彩る、日本昔話に出てくるような草葺の屋根。 「職人が減っちゃってね、補修に何十万もかかるのよ」 とおっしゃっていましたが、長野県の蓼科高原に別荘を 建設中でしたから、経済的には何の問題も無かったのではと思います。 その門を入ると、手入れの行き届いた日本庭園、中央には大きな池もあり、鯉が悠々と泳いでいました。 でも、こんなことはお屋敷ならありふれた光景。 特筆すべきもう一つのこと、それは・・・ 庭園から玄関に続く敷石の上、池近くの石灯篭の上、満開の桜の木の根元、大きな沈丁花の影・・・ 至るところにニャンコがいたことです。 その数 ↓ 額縁にしがみついているのは、定期的に餌を貰いにくるノラちゃんです。 A子も大分経ってから知ったのですが、実はあと お屋敷が事実上ニャンコに占領されてしまったために、庭園内に、2階建ての洋館をお建てになり、生活 はそちらでなさっていたのですが、結局そちらでも飼っていたからです。 39匹はいわゆる雑種、洋館で飼われていたのは 「シャム猫」 などの純血種です。 A子は実家でも3匹の猫を飼っていた猫好きでしたが驚いたのは・・・ 「こんなにもいるのに、一匹として可愛い猫がいない」 A子の思う猫像は、まず、まあるく太っていること、顔もまあるいこと。 39匹のニャンコは全員ホッソリしていました。 奥様が 「お嬢」 と呼んで特に可愛がっていた白猫は、顔がほとんど逆三角形。 美しいといえるかも知れませんが、A子の期待する可愛げのかけらもありませんでした。 このニャンコたちが原因で、A子は身の毛もよだつ事態に追い込まれるのですが、長くなりますので、次回に。 (遅れております) |
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