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<朝青龍>6日深夜、協会指定の精神科医から診察受ける
8月7日10時54分配信 毎日新聞
故障を理由に大相撲夏巡業の休場届を提出しながら、母国モンゴルでサッカーに興じていたとして日本相撲協会から2場所連続出場停止処分を受けた横綱・朝青龍(26)が6日深夜、日本相撲協会が指定した精神科医から診察を受けた。診断結果について師匠の高砂親方(元大関・朝潮)は7日、「前回の医師所見と、ほぼ同じような報告を受けた」と説明した。また、前夜の診察に同行した相撲診療所の吉田博之所長は「現状では十分な治療ができない。モンゴルに帰国するのも一つの手だ」と語った。今後、高砂親方は診断結果を協会に報告し、協会では朝青龍のモンゴル帰国を含めた治療方針を協議することになる。
朝青龍は5日、知人で精神科医の本田昌毅医師の往診を受け、同医師は「神経衰弱および抑うつ状態。本人の望む最良の環境(モンゴル)で休養するのが一番」との診断所見を出していた。高砂親方は6日に、処分決定後初めて朝青龍と面会。朝青龍の様子を「かなり憔悴(しょうすい)している」と表現した上で「1人より2人の方が、病状をいろいろな角度から診ることができる」として、協会指定の精神科医に受診させることにした。【上鵜瀬浄】
今回の朝青龍の問題について考えると何か日本人の度量の低さ、寛容の無さについて考えさせられる。勿論、朝青龍が巡業を怪我を理由に欠場してモンゴルに帰省して、そこでモンゴル政府主催のサッカー大会に出場したことは良いことではないのは言うまでもない。
しかし、そこで思うのは怪我で休養を必要としているならば、なぜ日本で入院なり、静養施設で休養を取らせないかだ。親方が巡業を休む事を了承するならば、まずモンゴルに帰省させることは間違っているのではないか。
朝青龍自身、巡業中に怪我を理由に欠場してサッカーをした事自体、悪いと思ってやったわけじゃないと思う。また、モンゴル政府や中田選手や今回関係していると見られるフジテレビ関係者もそのような認識は無かったと思う。
そこでこれを問題にしたのは日本のマスコミである。いつも思うのだが、最近はニュースでチラッと放送するのではなく連日連夜、朝、昼、夕方、夜と繰り返し同じニュースをワイドショーが垂れ流している。
朝青龍は何も犯罪行為を起こしたわけではないのだ、ただ、力士として日本相撲協会の内規に違反してしかも、本人にはその認識が無くしてしまったわけだ。
連日連夜、マスコミ特にテレビ局は視聴率稼ぎのためにやりすぎの報道であると思う。そこで問題となるのが、横綱としての品格だと言うことである。
やくみつる氏をはじめいろいろな人が横綱はこうあるべき論を展開して世論を形成していく、コメンテーターは「今回は軽い処分では絶対に駄目だ」などともっともらしいことを言う。
日本相撲協会はこれらの「世論」を気にしてだろうか、当初考えられてた処分よりも遥かに重い処分を下したのである。これは日本相撲協会が自主的に内規違反した力士にたいする処分と言うよりは、作られた「世論」を気にして、横綱の品格なるものを持ち出し重い処分をしてしまった。
そして、朝青龍はかなりのショックを受けて心神衰弱、うつ病の一歩手前の状態になってしまったという。あの強い大横綱がこのような状態になるというのは相当のことだと思う、心の病気を甘くみてはいけないと思うのでここは専門家の診断通りにしてモンゴルに帰るなどして静養するしかないと思う。
今回は普通の力士としての処分だはなく、横綱の品格としての処分と考えてよいのだろう。
そこで考えてみたいのが、横綱の品格というものがいったいどのようなものなのか。世間一般でいう品格というものは何なのか、日本の品格などを論じる「品格本」がベストセラーになったりしているが、結局、品格なるものは人それぞれ考え方が違うものだから、品格そのものを問うて処分をすることは納得は出来ない。
昔は最高位が大関で、その中で特段品格があった人のために横綱という地位を設けた、だから横綱は品格が必要と言うコメンテーターの話があるが、それは昔の話で今は品格があるから横綱になれるわけではない、強いものが横綱になるということに変わっているのだ。昔の基準を持ち出して品格を議論すると言うのは完全に間違っている。
日本相撲協会では元横綱の理事長にしろ週刊誌で書かれているようなものを見ると、とても品格などと朝青龍を批判できるものではない。
力士としての処分は理解できるが、横綱の品格を持ち出しての処分は理解に苦しむし。
多くの日本人に感じることは、今回のモンゴル出身の若い横綱に対して何か暖かいものが感じられないのである。
朝青龍にはもちろん問題があるが、それを暖かく包むような度量、寛容な精神が無いように思う。モンゴル大使館がわざわざ謝罪の声明を出しているのだから、国際関係を少しは考慮して寛大な処分を日本相撲協会はすべきであったと思う。
安倍首相は再チャレンジで自分の続投で再チャレンジするのではなくて、他国から来た横綱に対して再チャレンジを促すように指導力を発揮すべきではなかったのか。
これからの朝青龍関の活躍を期待して止まない。
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