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尾道 玉扇

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新開地区の隠れた名店
もう一軒、バーのマスターから魚のうまい店を教わっていた。
JR山陽本線尾道駅から歩くこと約二十分、昭和三十年代の空気が酒飲みをひきつける新開地区にある(玉扇)は教えられた店だ。
鉄板焼・お好み焼・うどんと書かれた看板はぞっとしないが新鮮な魚が地元価格で楽しめると聞いている。
東京から一人でやってきて、こんな場末【だろう】で地図を頼りに酒場をさがすおいらもヘンな男だ。
戸を開けるとほぼ満員の大盛況。
品書きに「もつ玉」「小いわし」「黄金そば」などと書かれてはあるが、瀬戸内の新鮮な魚がお目当てだ。
「今日はトラフグ、絶対」店の主人が指さす。
「よし、トラフグと刺身盛合せおまかせ、それと冷酒」
刺身盛合せはトラフグ、ヒラメ、カンパチ、イカと並びうまそうだ。
主人おすすめのトラフグが素晴らしくうまい。
古きよき尾道がしっかり残っている店だ。
コストパフォーマンスは優良。
納豆オムレツ500円
小いわし600円
もつバター600円
けいらんうどん600円
日本酒「1合」400円
ハイボール550円
「営業時間18:00〜翌1:00/日休【月祝休日営業】」

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尾道 うな中支店

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今は無き福山の本店の味を継承
11時半。
さてもう一軒。
酒を飲みに来たのだから起きている限りは次へ行く。
JR山陽本線尾道駅から歩くこと約20分、昔ながらの居酒屋やスナックが多く残る新開地区に(うな中支店)がある。
本店は、ない。
「酒ね」
「お燗でいいですか」
「はい」
冷と燗とどちらにしようかと迷っていたが燗で、どんぴしゃりだ。
クイー……。
冷えずぎず常温すぎず、温度も丁度よい。
すぐ隣に、あまり身なりのパッとしない中年アベックが座った。
男ははじめて入って照れくさいのか女将に話しかけた。
「隣に入ろ思たがだーれもおらんけん、こっち見ると入っとるさかい、ええんかな思てな」
いつの間にか隣に座る人と話しはじめた。
この人は大阪から今日ここに来たそうだ。
明日は帰るという。
居酒屋が好きで、今日はどこのカウンターに座ろうかと考えるのを旅の楽しみにしているそうだ。
ここ(うな中支店)は、家庭的な雰囲気の尾道の穴場店。
メニューはない。
「営業時間18:00〜翌1:00/不定休」

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尾道 寿司金

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地元の酒飲みに愛される新開地区の寿司屋
JR山陽本線尾道駅から歩くこと約二十分。
新開地区にある(寿司金)に入りたいが満員なので後にして、夜の尾道の町をあてどなく徘徊する。
新開地区を一回りしたが(寿司金)はまだ満員で、ちょっと酒でもと居酒屋に入った。
腹はとうにいっぱい、酒も効いてきたが、未練が残り、再び戻るとようやく(寿司金)の席があいた。
料理好きの主人が作る焼き物や酢の物など、様々な海の幸の肴を格安で出すこの店は常に満員だ。
おまかせで握ってもらい燗酒でほっとした。
どれもおいしいのに気乗りがしない。
寿司屋へ入るにもタイミングがあり二時間も三時間も待つものではなかろう。
今日はもう寿司屋そのものに飽きてきたようだ。
そうだな、(寿司金)はまた来ればいいや。
店を出て再び夜の街に消えた。
コストパフォーマンスは優良。
メニューに値段表示なし。
飲み物メニューなし。
お造り
たたき
酢の物
焼きもの
並にぎり
上にぎり
「営業時間18:00〜22:30/日休」

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尾道 米徳

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古い食堂をリノベーションした大衆酒場
JR山陽本線尾道駅から歩くこと約20分、小さな居酒屋やスナックが軒を連ねる新開地区に古風な看板の上る大衆酒場(米徳)がある。
昭和レトロを演出した雰囲気に定評があり、尾道・福山を中心に店舗展開する「いっとく」グループの経営だ。
路地裏の一軒家という立地がちょっと隠れ家風で、地元の酒飲みの好奇心を刺激する。
圧倒的に昭和を懐かしむかの男性客が多い。
ガラスのショーケースに収まった食品サンプルや観音開きの木の扉が風情を感じさせる外観。
人気メニューは、煮込み、肉鍋、〆サバ、生せんまい、鶏ハム、魚南蛮漬など。
懐かしい、レトロな隠れ家風の大衆酒場で一杯やる。
昭和への思いが馳せる。
コストパフォーマンスは優良。
値段表示は外税。
キムチ300円
鶏ハム400円
ポテトサラダ400円
〆サバ500円
ホッピー400円
ハイボール400円
「営業時間17:30〜翌2:00/月休」

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尾道 とり平

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赤提灯の光に誘われ……
JR山陽本線尾道駅から歩くこと約20分。
細い路地に居酒屋やスナック、寿司屋が数多く寄り添う「新開地区」一帯は、尾道駅周辺で随一の飲み屋街を形成している。
時計の針を止めてしまったような、昭和ノスタルジーにかられる路地裏的空間で、ひっそりと赤提灯を灯す酒場が、ここ(とり平)。
引き戸を開けると、「お、いらっしゃい」と主人が穏やかな笑顔を浮かべて出迎えてくれた。
旅先ではこの一言が嬉しい。
「まず焼き鳥、それと……」。
それから日本酒追加四回、計五杯になろうとは誰が知ろう。
〆は「とり平スープ」だ。
「お客さん、鶏のエキス、熱いよ」
「エキスキューズミー」
ツイー……。
飲みすぎた体にスーッと入っていく、これはうまい。
……さて、次の店の見廻りだ。
(とり平)を出ると早くも千鳥足。
コストパフォーマンスは優良。
とり平スープ100円
ねぎま130円
手羽350円
にこみ450円
冷酒450円
瓶ビール「大」650円
「営業時間17:30〜23:00/日・祝休」

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岡山 割烹ままかり

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岡山の割烹料理屋で岡山の味を
岡山電気軌道東山本線西大寺町電停から歩くこと約1分、表町オランダ通りから県道27号に続く路地に(割烹ままかり)がある。
魚料理を中心に割烹の味が手頃な値段で楽しめる一軒だ。
本日のおすすめ刺身盛り合わせの時季のハリイカは、張りのある身をさっくり噛むと清新な甘みがたいへんおいしい。
岡山の魚に欠かせないのはサワラ。
その刺身は、上品な旨みで、大奥の若姫が「あれ〜」と声をあげたようだ。
すすめられた、岡山名物ままかり本漬は、新鮮な魚に酢が効きすぎず、さすが本場はおいしい。
(割烹ままかり)のあるこの辺りはかつて岡山一の歓楽街だったそうだ。
コストパフォーマンスは優良。
するめいか塩辛600円
ままかり本漬900円
さざえ壺焼1400円
赤貝造1500円
生ビール「キリン一番搾り」750円
いち辛「辛口純米」900円
「営業時間11:30〜14:00・17:00〜22:00/日・祝休」

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金沢 黒百合

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金沢おでんの老舗で昼酒を
JR北陸本線金沢駅構内の「金沢百番街 あんと」に昼から酒が飲める老舗おでん酒場(黒百合)がある。
創業は昭和二十八年。
「いらっしゃい、飲み物は?」
「寒いから燗酒だな」
平凡なことしか言わない。
それでいいのだ。
寒い日は燗酒、風呂上がりはビール、コタツはミカン。
陣取るカウンター前のおでん舟から湯気が上がる。
赤巻、梅貝、鰯つみれは金沢おでん鍋物に欠かせない。
創業から守ってきたダシは牛スジも入る関東関西ミックス。
梅貝は特大を煮て中をひねり出す。
これに味のしみた大根に鰯つみれで金沢おでんは完成する。
クイー……。
おでんには厚手コップ酒。
ちろりの燗酒がいい。
飲食街はおでん屋の多い町と、焼鳥屋の多い町の二つに分かれ、金沢はおでん。
昔の金沢は学生の町で金欠学生に安くて腹のたまるおでんは喜ばれた。
おでん屋文化の町の方がいい。
焼鳥は下品だ。
玉子100円
ちくわ180円
こんにゃく200円
鰯つみれ320円
いいちこ600円
石川門680円
「営業時間11:00〜22:00/無休」

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高岡 かめ蔵

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美味すぎて言葉にならない冬の北陸の味
東京から北陸新幹線で2時間ちょっと、高岡に着いた。
北陸の旅2泊3日、まず高岡から攻略だー!
JR高岡駅から歩くこと約6分、御旅屋通りに(かめ蔵)がある。
本日の刺身は、バイ貝、アジ、〆サバ、白エビ、氷見ブリ、ガメエビ……。
まさにキトキト。
これには酒だ。
砺波の酒「立山」は富山らしいきれいな旨味。
富山酒を支えるのは立山の伏流水で、立山は庄川水系だ。
では刺身。
旬は終わりという富山の宝石・白エビの透明な甘味がいい。
富山湾という稀な地形と、人間の知恵が生み出した北陸の味。
そして北陸の旅は続く。
ああ幸せ。
コストパフォーマンスは優良。
値段表示は外税。
バイ貝600円
アジ700円
〆サバ700円
白エビ900円
立山「本醸造」500円
生ビール550円
「営業時間17:30〜23:00/日休」

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高岡 盛盛

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北陸の地酒と海の幸を堪能
JR高岡駅から歩くこと約6分、御旅屋通りアーケードに(盛盛)がある。
カウンターは居心地良く、個室は飲み会に好適だ。
北陸名酒が勢ぞろいした銘酒居酒屋として定評高く、とりわけ富山の名酒「勝駒」はフルラインがそろう。
「よし、勝駒」
富山一番人気の地酒「勝駒」はすっきりした切れ味がいい。
挨拶代わりの「お造り盛り合わせ」は、寒ブリの他に甘エビ、イカなど旬の魚介がのる。
氷見の寒ブリはうまさ凝縮。
これこれ、この食感。
寒ブリ刺身は、コリっとしたこの食感を楽しみたいのだ。
もちろん食感だけでなく、味もいい。
身が締まっていて旨みも濃い。
表面はぬるりとしながらコリっとした歯応えのバイ貝もいい。
海の幸のおいしい食べ方は北陸に学ぼう。
北陸の冬は、おいしい。
コストパフォーマンスは優良。
たこ酢500円
黒つくり500円
バイ貝お刺身600円
お造り盛り合わせ1100円
立山「1合」500円
勝駒「純米」500円
モヒート550円
「営業時間17:00〜23:00/火休」

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高岡 炉ばた焼 陣太鼓

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北陸の海の恵みを、召し上がれ
JR高岡駅から歩くこと約5分、桐木町の路地裏に(炉ばた焼 陣太鼓)がある。
北陸の冬は、おいしいものの宝庫。
世界有数の漁場である豊かな海が届けてくれる魚介は、まさに絶品。
甘い。
魚の身を甘いと感じることはそうないと思う。
脂がのっているせいだろうか。
氷見の寒ブリの旨みには驚いた。
刺身はもちろん、煮ても焼いてもうまい。
ブリしゃぶ、ブリ大根、ブリのかま焼き、どれも絶品だ。
ブリしゃぶは、あっさりとした味わいで、脂身が苦手な人にもおすすめ。
氷見では重量、形、質などの条件を満たしたブリを「ひみ寒ぶり」としてブランド化している。
寒ブリは、まさに今が旬。
一度食べたら、忘れられないおいしさだ。
コストパフォーマンスは優良。
ホタルイカ塩辛400円
ガメエビ850円
しろえび1000円
ぶりしゃぶ1300円
立山「本醸造」860円
満寿泉「からくち」860円
「営業時間17:00〜22:30/月休」

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