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日本と香港のヒットメーカーが手を組んだ『少林少女』で世界進出なるか!?(その2) 2008年04月21日 “アクションは言葉を超える”という思いで作られた日本と香港の合作映画 (C) 2008 フジテレビジョン/ギャガ・コミュニケーションズ/S・D・P/ROBOT/クロックワークス また、シンチーは日本のマンガファンとしても有名で、映画『食神』(1996年)は「ミスター味っこ」、『少林サッカー』は「キャプテン翼」、『カンフーハッスル』は「ドラゴンボール」を彷彿とさせる演出をしており、誰よりも先に“日本のマンガっぽい”実写映画を興行的に世界に売った人物だ。実写版映画『ドラゴンボール』のプロデューサーとして、ハリウッドから声がかかったのにもこうした背景があったから。 本作の原案も、そのシンチーの大ヒット作『少林サッカー』の続編として考えられていた「少林拳を広める少女」というアイデアから来ている。それをベースに続編ではなく、あくまでも日本のオリジナル作品として製作。スポーツとカンフーという構成は踏襲し、“強くなることで人に優しくできる”という少林拳の精神を貫くストーリーラインに仕立て、ブルース・リーのパロディやシンチー作品でおなじみの個性派俳優ラム・チーチョンなどを投入し、本場香港テイストのナンセンス・ギャグを織り交ぜている。 本作はカンヌ国際映画祭と並ぶ世界的な映画マーケット、アメリカン・フィルム・マーケット(AFM)に出品し、米ハリウッド・レポーター紙でも取り上げられている。外国語の映画はアメリカのマーケットには受け入れられにくく、まだ(4月18日現在)米国での公開は決まっていない。だが、チャウ・シンチーというネームバリューと『少林サッカー』という世界的ヒット作は、強い味方になるだろう。ただ、本作は『少林サッカー』の続編ではないため、オリジナル感を目指したゆえのジレンマがシーンに見え隠れすることも確か。『少林サッカー』を脱却できない雰囲気もどこか存在している。 (C) 2008 フジテレビジョン/ギャガ・コミュニケーションズ/S・D・P/ROBOT/クロックワークス ハリウッド映画に対抗できるアジア大作をという野心から結束力を高めたアジア映画界。世界的ヒットは日本から生まれるのか。北京五輪の次は2010年の上海万博が控えている。合作ブーム、映画製作のボーダレス化はもうしばらく続くだろう。 |

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