|
今日28日から30日まで横浜で、第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が開かれる(写真=前回のTICAD6)。
世界最貧国がひしめくアフリカの離陸をどう促したらよいのかが討議される予定だ。 ☆ツアー旅行2度しか体験ないが
僕は、ツアー旅行に過ぎないが、アフリカに2度行ったことがある。ツアーであっても、朝晩は、独りでホテルの周辺を探索して回ったし、移動の際も居眠りせず車窓から田舎の暮らしを観察していた。 さらにアフリカ関連の書籍や雑誌・新聞記事には、普段からよく目を通している。普通の観光客よりは、観察力はあると自負しているが、その狭い体験から、経済的離陸はかなり困難という認識が強い。 典型的なのは、アフリカ最貧国の1つのエチオピア、である。都市部のアディスアベバはいざ知らず、大部分を占める農村部はいまだに多産の世界だ。義務教育だが、農村部の子供たちの半分近くは学校に行っていない。 電気が通じている所はほんのわずかで、もともと水不足地帯なので水道の普及はない。 それでもエチオピアは、近年ではアフリカの中で高成長国で、GDP成長率は年率約8%超と、アフリカの中では屈指の高成長率を誇る(写真=アディスアベバ市内「自由の塔」と東部メケレの子供たち)。 ☆リープフロッグ型発展
アフリカは、アジアの途上国と共通するが、リープフロッグ(蛙跳び)型発展が特徴だ。 先進国型のインフラが全くと言っていいほど整備されていない。そのため有線の固定電話網はないが、安い中国製のスマホの普及率はけっこうある。簡易な基地局が要所要所に配置されているに違いない。 送電網がないので、農村部は電化の恩恵を受けられないが、乾燥気候に適した太陽光発電がフルに利用されている。 鉄道と高速道路がないから、都市間はLCCがネットワークを形成している。 銀行のネットワークがないから、スマホを利用したモバイル金融・送金が発展している。 例えば僕がまだ訪れたことはないケニアでは、モバイル送金が普及し、その規模はGDPの半分に匹敵するほど発展している。 考えようによっては、途上国ながら極めて効率的だ。送電網や鉄道網、高速道路網の建設・整備には莫大なカネがかかる。それを一挙に省略できるのだ。 ☆自然条件を活かした電化も
したがってアフリカなどの途上国でも、基地局さえ整備すれば、ネット先進国になれる。乾燥地の多いアフリカ大陸だから、農村部の拠点村落に中規模のソーラーパネルを設置し、蓄電池を備えれば、送電網のない貧困国でも電化はできる。南アフリカ共和国のように風の強い国なら、風力発電が有望だ(前に南アを訪れた時、風の強いことは聞いていたが、確かに風は強かった)。 こうした整備に、日本が協力できたら素晴らしいと思う。 金満大国の共産党一党独裁中国は、その国の権力者と結託し、巨額のカネを貸し与えて大規模インフラを構築していく。設計も、管理も、さらに基幹労働者も中国から連れて行く。共産党一党独裁中国の進出した国には、ぺんぺん草も生えない、と言われるほどだ。 ☆発展過程は様々
アフリカには54カ国もがあるが、その発展度は様々だ。 かつて白人が支配した南アフリカ共和国(写真=ケープタウン)は、アフリカ唯一の先進国だが、現ラマポーザ政権以前の大統領だったジェイコブ・ズマ政権の9年間に汚職が蔓延し、そのため経済は停滞し、高失業率に苦しむ。 一方で、前記エチオピアや内陸小国ルワンダ、ウガンダ、東アフリカのタンザニア、ケニア、西アフリカのコートジボワール、セネガルなど、安定した政治下で7%前後の高成長を誇る国がある一方、アンゴラやスーダンなどマイナス成長国もある。マイナス成長とまでいかずとも、非能率と腐敗した国家運営のため、低成長に喘ぐ国は多い。 発展する国は何があり、低迷する国は何が欠けているかを調査研究すれば、素晴らしい論文が書けそうである。 アフリカのプレゼンスが希薄な日本は、できることが多い。 昨年の今日の日記:「追悼:誰よりも自由世界の平和と繁栄を願った政治家、アメリカ共和党上院議員ジョン・マケイン氏を悼む」
|
全体表示
[ リスト ]



