|
先週、帰省した時に地元にたった1軒しかないホスピスを見学してきた。
「自分らしく生きるための場所」といううたい文句で
院長先生がすばらしい、という評判のホスピス。
病院につとめている友達も
「あそこなら安心して任せて大丈夫だからね」と言ってくれた。
他人に、苦しんでいる身内を任せる。
たぶん今、父は怒っている。
私に対して。
「ホスピスに入って」
「あのホスピス、看護士さんたちがすごいいい人ぞろいなんだって」
「個室だって今より少し安くて、トイレも広いよ」
「家族が寝泊まりできるんだって」
いろんな言葉で
なんとかホスピス入りさせようと
この2か月必死だった。
それは
雑誌やそのホスピスのパンフレットで見た
「ホスピスでのターミナルケアは死の間際じゃなく
ガンがわかったらすぐにとりくむべき」という主張を
もっともだ!!! と思ったから。
手術をしてくれた整形外科の担当医は
「うちの病院にしばらく入院しててもいいよ。お父さんの気持ちを尊重してあげて」
と言いながらも
「あきらめて、ホスピスに入る時が来ると思うから」と
繰りかえした。
その先生にとって
ホスピス=あきらめの地 なんだな、と
話しを聞いてぼんやり思った。
「麻痺がきちゃって、身体はもうダメになってるんだから」とも。
先生、問題発言、多すぎでしょ。
だけど、こういう発言をさらりと平気でしてしまう病院に
おいておけない と決心するきっかけにもなり、
「あきらめてほしくないからホスピスにいこう」と
私は再発がわかった直後、まだ元気だった父を
散歩に連れ出すのと同じノリで
「ホスピスいこうよ〜」とやってしまったのだ。
もう一度
あらためて
今の現状で、今の気持ちで
父がホスピスにたいしてどういう思いでいるのかを
聞いてから
しっかりと説明して、その上ですすめるべきだった…
父の友人のお医者さんが再発した当初
「もしホスピスに、という時期がきても
家族は言っちゃだめ。プロにまかせろ。家族が敵になったらおしまいだから」と
しつこく言われた。
その言葉がふと甦った。
|