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心不全とは、心臓の能力低下で起こる体の不健全な状態をいいます。 坂道で息切れしたり、セキがでたりすることがあります。 *** ■心臓のはたらき 人間が生きていくためには、体の各部分に十分な酸素と栄養が行きわたることが必要です。 酸素と栄養を運ぶのが血液で、その血液を循環させるポンプの働きをするのが心臓です。 このポンプの役目は大きく分けて二つあります。 一つは血液を送り出す働き、もう一つは血液を受け取る働きです。 十分な血液がポンプ内に満たされて、はじめて十分な量の血液を体内に送り出せるわけです。 心臓というポンプの働きを考えるうえで重要なのは、ポンプを通過する血液がぐるぐると体を循環している点です。 *** ■心不全とは? 心臓の働きが不十分だと、体のいろんな部分に負担がかかり、症状が出現します。 心不全とは、病名ではなく、「心臓の働きが不十分な結果、起きた体の状態」をいいます。 心臓の働きのうち、どの働きが、どの程度、低下しているのか、その低下が急に起こってきたのか(急性心不全)、徐々に起こってきたのか(慢性心不全)によって、心不全の種類や程度はさまざまです。 心不全をきたす原因は一つではなく、心筋梗塞や心臓弁膜症などの心臓病はもちろん、例えば高血圧で長年、心臓に負担がかかっている場合などでも、しだいにその働きが落ち、心不全の原因となります。 心不全は現在、欧米ではトップの頻度の疾患で、1,000人当たり7.2人とされています。 生活習慣の欧米化が進む日本でも、ほぼ同程度に迫っていると思われます。このうちの約50%が、狭心症や心筋梗塞が原因となっています。 *** 心不全の種類や程度がさまざまなように、その症状も実に多様です。 次に説明する症状が、心不全の患者さんすべてに認められるわけではありません。 ■血液のうっ滞によって起こる症状 心拍出量が減ったのが原因で、「疲れやすい」「だるい」「動悸がする」などの症状が現れます。 血液を送り出す能力が低下すると、心臓から前方へ血液が進みにくくなり、心臓の後方、血液を受け取る側で血液のうっ滞が起こります。 肺に血液うっ滞が起こると、息苦しさを生じ、体の各部分にうっ滞が起こると、むくみが生じます。 肝臓に血液がうっ滞すると、とくに食後におなかがはったり、鈍痛をおぼえたりする場合もあります。 肺は酸素を取り込み、二酸化炭素を体外に出す重要な働きをしながら、たくさんの血液を直接、心臓へ返しています。 心臓のポンプ機能が低下すると肺に多くの血液がうっ滞し、血液のガス交換がうまくいかなくなります。 この時の症状は、酸欠状態をイメージしてもらえばわかるように、「息苦しい」という訴えになります。 こうした症状の出方は、心不全の重症度によって異なってきます。 心不全の初期には、平地を歩く時にはなんともないのですが、坂道を上ったり、重いものを持ったりすると、息切れが激しくなります。 できればこの時点で、一度、医師に相談してください。 心不全が進行してくると、あお向けになって寝るとセキが続いたり、息苦しく、体を少し起こすと楽になったりします。 患者さんは、風邪をひいたのではないかと思うようです。 さらに進むと、夜、突然、息苦しくなって目が覚め、起き上がっても回復にしばらく時間がかかるようになります。 この時、しばしば、ぜんそくのようにヒュウヒュウ音がします。 これは、すぐにも入院治療が必要な重篤な状態です。 症状が安定しているかどうかによって、心不全は大きく二つに分類されます。 というのは、症状が同じでも治療は本質的に異なるからです。 安定した状態から急激に悪化する場合を「急性心不全」、それなりに体全体のバランスがとれ、状態が安定している場合を「慢性心不全」といいます。 風邪、過労、ストレスが引き金になって急性心不全が起こることがよくあります。 また、急性心不全が原因不明の突然死の原因になることも考えられます。 一般に急性心不全の時は、入院を必要とすることが多く、安静が必要で、酸素吸入を行ったり、一時的に心臓の働きを高める薬を使ったりします。 また、運動制限が必要ですが、安定期には、逆に負担にならない程度の適当な運動も必要です。 心不全は病気の原因ではなく、心臓の働きが低下した結果、起きた状態ですから、治療の原則は、心臓の働きを低下させたもともとの原因をはっきりさせ、その病気を治療することにあるのはいうまでもありません。 悪化の引き金になるようなことは、患者さんの日々の生活の中で心がければ避けることができますから、よく注意してほしいのです。 過労はもちろん、風邪を引いたりすると、心臓に負担がかかります。同様に長時間の入浴、熱い湯も心臓の負担となります。 心不全の重症度に合わせた運動制限も必要です。 しかしながら、過度の制限は逆効果です。
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