「母は他人。 母は他人。」
摂食障害の患者さんがある年齢(40才前後)になって母親に対して怒りを抱くということはよくあります。 もちろん、私は私を思い切り虐待しておきながら、その事実に触れると電話を切ってしまう、そんな母親を絶対に許しません。
けれど、世の中にはどうしようもないこともある。
大人になった私たちにとって「母は他人」なのです。
「母は他人」「母は他人」と唱えましょう。
お母さんが一番好き、と言っている拒食症の少女たちも、いつかは母娘カプセルに気づくことになります。
※本当に思いやりのある優しいお母さんも結構いるのですよ。
そういう場合は回復も早いです。
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以下、「摂食障害を生きて」から一部引用させていただきました。
「摂食障害 〜家族背景〜」
http://www.overcome-ed.net/w-ed/w-haikei-kazoku.html
摂食障害の要因の大きなものとして、家族背景が挙げられることは非常に多いように思います。
特に、患者さんと母親との関係については様々なことが言われています。
母親が子供(患者さん)に対して依存していたり、子供に対して距離をとっていたり、または過保護であったり。
母親が子供に対して依存していたり、距離をとっていたりすると、子供は家族から十分な愛情を受けることができません。
愛情を受けることなく、早々に自立することが求められます。
過保護でありすぎると、子供は自分の人生を自分で選び生きているという実感が持てず、十分な自我が育ちません。
摂食障害患者さんの多くが、愛情に飢えていたり、自分がどう生きていったら良いかわからないというような感じがしていたり、自分自身に全く自信がもてないという人が多くいます。
家族とのかかわりの中で愛情不足であり、子供から大人になる過程での自立や自我の形成に失敗してしまったのかもしれません。
母親だけに原因を求めるわけではありませんし、育て方が悪かったからだと決め付けることもできません。
そもそも、原因探しをすることが、必ずしも患者さんや家族にとって良い方に働くとは限りません。
過去には、何らかの出来事があったかもしれません。
しかし、それは過去に起きたことであり、もう過ぎ去ってしまっています。
その時とは、家族も御本人も、そして取り巻く環境も変わっていることでしょう。
原因探しに必死になるあまり、誰かが不必要に傷ついたりすることのないようにしたいものです。
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