「良薬は口に苦し」という言葉もありますが、よく効く薬ほど、拒否反応があります。
友人も同じです。
あなたは、本当の友人を勘違いしていませんか。
本当の友人とは、優しい言葉をかけてくれる友人のことではありません。
あなたのことを褒めたり、優しくなだめたりしてくれる人ではありません。
それは、あなたに嫌われたくないと演じているだけで、仮面をかぶっているのです。
あなたに厳しいことを言ってくれる人こそが、本当にあなたを思っているのです。
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「良薬は口に苦し」という言葉を言い換えて「良友は心に痛し」です。
あなたに当たり障りのよいことを言う人は、友人だと思っても、どこか気持ちが薄いものです。
普段から優しい友人は、いざ困って「助けて」とお願いしても「ちょっと用事があって……」と軽い言葉で逃げてしまいます。
本当の友人ではないからです。
普段は優しい言葉をかけてくれる友人も、いざ助けを求めると、しっぽをまいて逃げてしまいます。
嫌われたくないから、相手が喜ぶような答えを選んでしまうのは、本当の友人ではありません。
本当の友人は、聞きたくないような厳しいことを言ってくれます。
「あなたの恋愛は、遊ばれているだけだと思うよ」
「もっと真剣に将来のこと、考えてよ!」
一触即発で喧嘩になりそうなとげのある一言を、どんどん言ってくれます。
それは本当にあなたのことを考えてくれている友だからこそ、言えるのです。
真の友は、嫌われることを覚悟で、あなたの身になって言ってくれます。
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私は学生時代、坂本君という友人がいました。
今このように、パソコンに詳しくなったのは、坂本君のおかげと言っても過言ではありません。
しかし、当初、私と坂本君は、仲が悪かった。
理由は単純です。
坂本君からの言葉は、どれも私が聞きたくない言葉であり、とげがあったからです。
「全然だめ」
「そうじゃないよ」
「まったく分かっていない」
ひどい言葉をどんどん私に浴びせますが、彼の言うことに嘘はありませんでした。
できないことを「大丈夫だよ」と言ってくれるより「だめ」と本当のことを言ってくれるほうが、自分のためになります。
心に痛いことでも、本当のことをずばり言ってもらったほうが、友は成長できるのです。