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わたしの夢(8)
栗山町史編さん推進員
阿部 敏夫
犬に関する物語1
写真家岩合光昭氏は、「猫といるとなんだか気持ちよく…猫が『五感のアンテナ』を研ぎ澄まして暮らす姿は、僕たち人間が忘れてしまっている感覚を呼び覚ましてくれる気がします。」、『ねこ手帳2018』(本体価格1200円)そして、樺木宏『幸せになりたければねこと暮らしなさい』自由国民社、又吉直樹氏は「おじさんは『にゃあ、にゃあ、にゃあ』と猫語で唄っていた。」などということばや書籍などをみるにつけても、人間と猫との関係を考えさせられます。猫の民話に深入りしそうですので、少し期間をおきたいと思います。
人間に飼育されている代表といえば、猫のほかに犬もいます。犬は、古代から犬飼部という職業集団があって家畜化していたようです。その犬飼いの長い歴史のなかで、人間は犬に対して、主人に忠実であり、忠誠を尽くす動物だという観念を育てました。これが主人の危機に際して一命を落としても主人を守る義犬話を広めて来たようです。
そこで、十勝芽室太に伝わるアイヌ民話を紹介いたしましょう。犬は人間の感覚でわからないものを感知する能力をもっている動物であると考えられています。
イヌ
氷の上に何神かが辷(すべ)った/氷が一番偉い
氷が偉いといっても太陽にとけるではないか/太陽が一番偉い
太陽が偉いといっても雲にかくされてしまうではないか/雲が一番偉い
雲が偉いといっても風に飛ばされてしまうではないか/風が一番偉い
風が雲や土を飛ばすから偉いというが木が風を押さえるでは
ないか/木が一番偉い
木が偉いというが人間が伐って火にくべるでないか/だから人間が一番偉い
人間が偉いといっても半分死んでいるでないか/死神の方が偉い
そういうが死神だって犬には見付けられる/だから犬が一番偉い
『泉麟太郎翁喜寿祝記念詩歌集 真古登の泉全』の「はしかき」に「…星霜を閲するに随ひ、鶏犬唱和、人煙豊かなる模範村となるに至れり。」(3p)とあり、「鶏犬唱和」に(村の人家のたてこむこと)と同書の翻刻者は説明しています。「鶏と犬と人間」は、生活や文化が古来一体であることを言っているのだと思います。
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