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カランコロン下駄ばき人生
星野 貞夫
<一>
(2)笑顔と感謝は人生の幸福を生む大きな力を持っている
高齢のせいか数年前からときどき青少年のころを思い出している。青少年のころ、近所の老人から教えていただいた言葉や諺(ことえあざ)、そして恩師から商法や社会道徳といった人生の道標である貴重なご指導をいただいたことを思い出しては不順序であるが、一筆を記したくなり暇を見ては退屈凌(たいくつしの)ぎに書いたり、また手のすいた時間を利用して読書している。
私が少年のころは、人生五十年と言われた時代で、五十歳半ばの叔父さんや叔母さんは腰が曲がり、それわそれわ超高齢者に見えました。その腰の曲がった姿が今でも瞼に浮かびます。
当時は伸(の)るか反(そ)るか、我が日本帝国の威信をかけた戦争でありました。しかし戦況は思わしくなく、サイパン島や沖縄諸島の陥落後は日本本土は昼夜かまわず日日、猛爆撃の空襲で国土は焦土と瓦礫の焼け野原になったのであります。
広島、長崎の原爆投下後でありますが、敗戦が近いような不気味な噂の暗雲話が小耳に挟まれるようになった。
尊き話の数日後でした。大本営からポツダム宣言受諾発表がありました。更に来たる八月十五日、天皇陛下の終戦詔書が発表されると報道されました。
当時は敗戦直後とあって、物資の欠乏は甚だしく、食物も衣服も品薄で、それはそれは貧しい哀れな時代でした。しかし当時の町や村の青年や叔父さん、叔母さん達は暖かい微笑の心で皆さんは手を携えて働きそして国家の復興に尽くされました。
先人がご苦労して残された賜物は、世界の先進国更に経済大国・日本の礎に貢献されたのであります。我我は、今日の平和しかも物資に恵まれた日日は先人のなみなみならぬ真紅の献身に感謝し、敬意を申し上げなければならない。
近代の五十歳代の男女の生活行動などを見たり聞いたりしていると、皆さんは何一つ不自由のない豊かな物資に恵まれた平和な社会で、苦労も辛抱もなく若若しく、元気が溢れ、清清しい幸せな人達であります。私がこの一筆を記しているとき、昔の五十代の腰の曲がった高齢者の子育てや教育、そして礼儀作法、社会常識、更に言葉遣いなどを教えておられたことを思い出し、近年の五十歳代と昔の同年代の人を比較して、近年の人には失礼な言葉になるが、何かしら物足りなさが感じられます。
神氏は必ず自分の思い通りにいくものではない。挫折や失敗などはむしろつきものでなかろうか。挫折や失敗、その他いろいろなことに遭遇すると腹が立って、その要因を恨みたくなる。自分の努力不足を棚に上げて点が授けて下さった自分の才能にすら不満を言いう。失敗の原因は外にあり―と下方が気分的に楽になる。
人生というものは、不運の時ばかりではないと思います。そして必ず得意の絶頂にあるときも来るものです。余は捨てる神あれば拾う神もあり―で、何とか失敗の苦境から脱出できるものであります。
私達は「拾う神」の方に感謝することを忘れ、あたかも自分の力で事が順調に運んだような考えがちであるが、陰で支えてくれた人、そして励ましてくれた人などに感謝すべきであります。
前文に記したが、人生は自分の思った通りにはから常に次の二つのことを確かめ、心の秘めておかなければならない。
其の一つは「転んでもただでは起きない」ことダります。
長い人生には、失敗がつきもので、転ぶこともあります。しかし転んだとき、どう対処するかが問題であろうかと思います。
失敗したら、冷静に反省しすれば何かを掴み、それを飛躍のバネにと考えられる。
其の二は「感謝の心を忘れはい」ことであります。
逆境にあるときは、どうしても不満が多くなるが、これも神仏が与えて下さった試練だ―と、思って感謝しなければならない。感謝の念によって困難な状態を嘆くのでは何の進歩も生まれない。感謝と笑顔の心を持って進めると謙譲の心が生まれるものであります。
人は誰にも長い人生に大なり小なりの挫折があると思います。しかし挫折に遭遇した時は挫(くじ)けず、それをバネにして伸びていくか、それとも失意のままダウンしてしまうかは、いわば人生の大きな分岐点ではなかろうかと思います。この分岐点によって、その人の人生が決まるのではなかろうかと思われます。
明るく元気にさわやかに
いつも明るく元気でさわやかに
心を開く万国共通のカギは笑顔です
笑顔と感謝は良い人間をつくります
人の世はさまざまな構成された社会の中で成り立っている。その中に見えない人情という潤滑油のような役割を果たしている。
近年は人情を忘れた得手勝手(えてかって)社会になりましたが、忍所を無視したり粗末(そまつ)にしては笑顔が生まれない。言い振りする人は屁理屈が多く、笑顔がなく、友人知人は逐次(ちくじ)離れていくものであります。
昔の高齢者は、私たちにさまざまな貴重な言葉を残してくださいました。
バカになれない人ほど大バカ いないお利口さんよりも大バカで生きれ
人がバカに見える間は 自分の器(うつわ)が小さいと早くきずけ
何事もバカになって 無言で実力を発揮せよ
必ず人望と信頼が寄せられる
世の中は下を向いて通れ 上ばかり見て暮らしては あせるばかりである
上には上がるから上を見たらきりがない
自分の身にあったことを考えていれば欲求不満に陥ることはない
陥ったら笑顔がなくなります
辛抱と努力は笑顔が生まれ人生の一歩前進になるのであります
私たちの人生は、「何よりも心の美しさが大切で知性や頭の良し悪(あ)しは次の次」と古来から伝えられている。
学識があっても心が貧しければ笑顔も出ず、何の役にも立たないと教えています。
何時頃だったか、数拾年前、ゲーテが書いた「人を励ます」という一記を読んだ記憶が残っている。その一言に「努力する者は報われる。たとえ現世でなくても◎」でした。
私は、この一言を拝読し「なるほどと」と納得しました。
一生懸命に努力しても幸運が訪れるとは限らない。また、いくら努力してみても挫折することもあるろうかと思います。
知り合いの中に要領がよく、努力しないでうまくやっている人もいる。そういう人を見ると実直に、真面目にやっていくことがバカらしく思い、努力する意欲をなくし自暴自棄になる危険性が伴う。そんな境遇になったときにはゲーテの言葉である「自分は自分なり、最大限の努力をすると、努力する者は報われる」と教えている。先人が残された笑顔にかかわる貴重な名分が今に伝えられています。
笑顔は元手(もとで)がいらず、しかも温かい友情や尊い信頼が築かれる。どんな金持ちの資産家でも、また偉人でも笑顔なしに暮らせない。どんな貧しい人でも笑顔によって豊かになる。
幸せは微笑(ほほえ)み、うれしいときには笑いあり
笑顔は家庭に幸福をもたらす
笑いが嬉しさの表現、嬉しくなりたければ
幸せになりたければ笑うこと
笑顔は友情と愛の言葉であるとともに、信頼、信用が固く結ばれる
笑顔は疲れた人にとっては何物にも替え難い休養になるはず
笑顔は失意の人には巧妙となる
笑顔は悲しむ者にとっては太陽であります
笑顔は悩み苦しむ者にとっては自然の解毒剤であります
笑顔のない人ほど屁理屈の常連で嫌われ者として信頼性がない
笑顔のない人は学があろうと、資産家であろうと信頼、信用を失う
私達は一人の人間として、どのような環境の下で誕生したか、成長した後はすべて自
からの選択によって、それぞれの人生を実現していかなければならないのであります。
先人の皆様が残して下さった名言名文は、私たちにとって極めて貴重な教訓でああります。
自分の人生は、あくまでも自分が実現するものでありますから、先人が残してくださた名言名分、そして恩師の薫陶を確(しっか)りと身につけ長い二度とない人生の礎にしてえがおで皆さんと手を携え、先人と恩師に感謝しながら長い人生を歩んでいきましょう。
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