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肖像画に
まちがって髭を描いてしまったので
仕方なく髭を生やすことにした
門番を雇ってしまったので
門を作ることにした
一生はすべてあべこべで
わたしのための墓穴を掘り終わったら
すこし位早くても
死ぬつもりである
情婦ができたから情事にふけり
海水パンツを買ったから
夏が突然やってくる
子供の頃から
いつでもこうだった
だが
ときどき悲しんでいるのに悲しいことが起こらなかったり
半鐘をたたいているのに
火事が起こらなかったりすることがあると、わたしはどうしたらいいか
わからなくなってしまうのだ
だから
革命について考えるときも
ズボン吊りをあげたりさげたりしてばかりいる
のである
寺山修司初期詩篇「わたしのイソップ」より |

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