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この一本の道は夕日にあはあはと白くかがやいている 左側はコンクリートのひややかな倉庫の壁 一人の青年と一人の少女が話しながら歩いている 右側には河がゆっくりと流れている 二人は長い影をうしろに残しながら 目を日に射られてまぶしそうに 顔は白く美しくほほえみながら 大股に歩いている 愛についてたのしそうに希望にもえて話している あと何時間かたって夜になったら 二人はどこかの街角でさようならを言うだろう この道は暗くなり街燈にこうもりがまつわりつくだろう 河はどんより重くしづみこみながら流れるだろう 倉庫はまっ黒い怪物のようにそびえるだろう 二人は一人づつになるだろう その一人づつがどんなに今日の愛を保とうと思っても わけのわからない力がすぐそれをぶちこわしてしまうだろう たった一人の心の中で 青年も 少女も 自分の心のきびしい存在に気づいておびえるだろう この一本の道は夕日にあはあはと白くかがやいている 小山正孝詩集「逃げ水」より
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