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だのに だのに と僕は繰返す
あれから一年 短い日であった
毎日のように本の頁を切っていた
それにはやさしい言葉が書いてあったから
窓の外にばかり咲く花 お前たち
部屋では何と枯れやすいのだろう
壺に凋れたとき 僕は人に片づけて貰わなければならなかった
僕にはそれが出来なかったから
もういらない うすら明るいかげ
もっと眩しい空に行く 僕の眼は
お前の悲しい時が もう見えない
あれから一年 また会うことはないだろう
花色のかげのなかに
ひとつともって生きていよう
やさしい僕の眼 臆病な僕の眼 もう歌もなく
立原道造拾遺詩篇・草稿より |

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