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メロディがこちらを見て、ニッコリ笑った。ぼくも笑顔でこたえた。すると彼女の音に力がこもり、ぼくのチェロも夢中で歌う。ふたりはいま初めて話しあえたのだ。
ぼくは息もつかずに心の想いを思いっきり歌い、彼女も負けじと歌っている。
チェロが彼女のレコーダーを、重みのある音色でしっかりと受けとめている。メロディがまた笑い、二人の呼吸をもっと合わせようとしてか、向かいあうようにからだの位置をかえた。
ふたりはもう友だちなのだ。ぼくの心のなかにメロディの歌声がやわらかく溶けこんでいき、そのぬくもりで、チェロはますます熱くレコーダーにせまっていった。
フェアファックス先生の邪魔が入らなければ、きっといろんな話ができたにちがいない。
※小説「小さな恋のメロディ」作:アラン・パーカー 訳:桐山洋一、より一部転載。
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