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空と牧場のあいだから ひとつの雲が湧きおこり
小川の水面に かげをおとす
水の底には ひとつの魚が
身をくねらせて 日に光る
 
それはあの日の夏のこと!
いつの日にか もう返らない夢のひととき
黙った僕らは 足に藻草をからませて
ふたつの影を ずるそうにながれにまかせ揺らせていた
 
……小川の水のせせらぎは
きょうもあの日とかわらずに
風にさやさや ささやいている
 
あの日のおとめのほほえみは
なぜだか 僕は知らないけれど
しかし かたくつめたく 横顔ばかり
 
立原道造詩集「萱草に寄す」より

爆弾📗谷川俊太郎

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少年は爆弾をつくった
長い間かかって ひとりぼっちで
物置の中で時限爆弾をつくった
だが誰をやっつけるあてもなかった
 
少年は爆弾を爆発させてみたかった
大きな音と美しい火花と そして
少女たちの驚きが欲しかった
ただそれだけのことだった
 
少年はにぎやかな街角の
ポストの下に爆弾を置いた
喫茶店で熱いミルクを飲んで
どきどきしながらその<時>を待った
 
美しい少女が連れた真白い仔犬が
ポストをみつけ……おしっこした
で 火薬はすっかりしめってしまった!
 
谷川俊太郎詩集「うつむく青年」より
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天使達が
僕の朝飯のために
自転車で運んで来る
パンとスウプと
花を

すると僕は
その花をむしって
スウプにふりかけ
パンに付け
そうしてささやかな食事をする



この村はどこへ行ってもいい匂いがする
僕の胸に
新鮮な薔薇が挿してあるように
そのせいか この村には
どこへ行っても犬が居る



西洋人は向日葵より背が高い



ホテルは鸚鵡
鸚鵡の耳からジュリエットが顔をだす
しかしロミオは居りません
ロミオはテニスをしているのでしょう
鸚鵡が口をあけたら
黒ん坊がまる見えになった

軽井沢にて



堀辰雄詩集より
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私らはたたずむであろう 霧のなかに
霧は山の沖にながれ 月のおもを
投箭のようにかすめ 私らをつつむであろう
灰の帷のように
 
私らは別れるであろう 知ることもなしに
知られることもなく あの出会った
雲のように 私らは忘れるであろう
水脈のように
 
その道は銀の道 私らは行くであろう
ひとりはなれ……(ひとりはひとりを
夕ぐれになぜ待つことをおぼえたか)
 
私らは二たび逢わぬであろう 昔おもう
月のかがみはあのよるをうつしていると
私らはただそれをくりかえすであろう
 
立原道造詩集「萱草に寄す」より
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ささやかな地異は そのかたみに
灰を降らした この村に ひとしきり
灰はかなしい追憶のように 音立てて
樹木の梢に 家々の屋根に 降りしきった
 
その夜 月は明かったが 私はひとと
窓に凭れて語りあった (この窓からは山の姿が見えた)
部屋の隅々に 渓谷のように 光と
よくひびく笑い声が溢れていた
 
――人の心を知ることは……人の心とは……
私は その人が蛾を追う手つきを あれは蛾を
把えようとするのだろうか 何かいぶかしかった
 
いかな日にみねに灰の煙の立ち初めたか
火の山の物語と……また幾夜さかは 果して夢に
その夜習ったエリーザベトの物語を織った
 
立原道造詩集「萱草に寄す」より

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