|
学生の時の事です。実習が早く終わり、友人宅で『茶〜でもしよう』という話になりました。
彼女の家は小石川の古いうち。茗荷谷から、彼女の家まで、てれんてれん歩いてました。
ふと、行きかう車の喧噪にかき消されながらも、上空からヘリの羽音が・・・見上げると、まる
で昆虫のように旋回するヘリが4、5機。何か事件があったに違いありません。
大通りから坂を上り、古いお寺の前を通ると、
下り坂を埋め尽くすように、救急車数台、建設用重機、パトカー、そして、人、人、人!!!
そこは完成間近のマンションのそば。エプロン姿や作業服姿の近所の人たちが口々に、
『木を切ろうとしたから・・・』『たたりなんだよ』とか『また人が死んだ』
とか、声をひそめつつも何度となく繰り返してるのが聞こえました。
後で友人に聞きました。彼女の家は超古い日本家屋。震災前から建ってたそうですが、小
石川の新旧相並ぶ風景にあっては特に違和感ありません。
彼女の(正確には彼女の祖父母の)家が建つより遙かに昔から、『その』古い木はあったそうです。
彼女は語りました。
「ある春の夜半にその木の下で心中事件があったんだって。すごく昔に・・・」
その後、
「その木を切ろうとするたびに、必ず死者が出たんだって・・・(怖)」
今回は、
『そんなの迷信に決まっている、とにかく計画は変更しない!』
って、新築マンションの前の『その木』を切ろうとした途端、
何の前触れもなく、マンション敷地の作ったばかりの壁が崩れてきて・・・
3人も亡くなったったそうでした。
それで、もちろん、マンション業者は木を切るのは取りやめにしたようでした・・・
その後、その古木はお祓いされ、祭られてる・・・とか。
心中した二人・・・よほどの怨念・・・
あの世に行くこともできずに、まだあの辺りを、さ迷っているのでしょうか・・・
|