「この患者さんはVIPだから・・・」
と囁かれることがあります。
少し偉い先生が、レジデント、研修医など、
直接患者さんに接する時間が長い若手(?)の医師たちに
「言葉遣いに注意するように」とか「マスコミに注意するように」
という意味で使っているようです。
有名人(一般にはセレブとか言ってますが)
閣僚
などでしょうか?
「私は、『○○教授の妹さんのお茶の先生の遠縁』です。」
などがその一例で、まるで『我輩は猫である』に出てくる
天璋院様のご祐筆の妹のお嫁に行った先のおっかさんの甥の娘
のようで、笑うに笑えません。医者同士では、長い長いその系譜を、「〜〜だとよ(嘲笑)」みたいに次の医者に伝えます。
確かに、「誰よりも早く、誰よりも丁重に、最高の治療を」と思うのかも知れませんが、だったら、全員そう思ってるんです。でも、
「なにより、患者さんは平等なんです!」もし、先に診察するとしたら、その患者さんが一刻を争う状態だからです
一度など、ものすごく混んでる待合室で、呼んでもいないし、カルテさえ来てない患者さんが、
いきなり、事務長を従えて、乱入してきました
呆気にとられてると、
「私は自民党代議士の○○の妻ですの。頭痛がひどいんです。」
私「患者さんは、みなさん、順番で待っていただいてます。どうぞ、外でお待ちください。」
と言ったところ、彼女は私を指差して罵詈雑言のあげく、
すごい勢いで出て行って、他の診察室に乱入してました。
たまたまスクープされませんでしたが、その代議士の○○、恥ずかしい〜!!
私の知ってる限り、治療方針を人によって変えたり、「お礼」などで手術のグレードが変わることは、
断じてありえません。たとえ、閣僚であろうと、芸能人であろうと、患者さんであることには変わりありませんから。みんな、常に、最善をつくしているんです。
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