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写真は音楽家の友人小林昭雄と私
※物を書くとき…
私は、小説を書くとき一割の事実に九割位のフィクションを被せる、すると却って物語が事実を帯びてくるから不思議です。そのまま100パーセント事実を追うと却って話がつまらなくなります。その理由は、私にはわかりませんが…
【高級クラブの絵】
銀座のクラブ・シャーウッドに大層な絵画がかかっている。 有名な日本画家の絵画らしい。高価なものに違いない。 私は、以前しばしばシャーウッドに通った。 女の子としゃべっているより絵を見つめている方が楽しかったのを覚えている。 絵について隣に座った女の子に質問した事が有った。 『この絵の作者知っているかい?』と…。 返ってきた言葉、
『ぜんぜんわかりません!』だった。
この時、店のオーナーが夢をもって開店した時の思惑が随分、かけ離れたような気がした。 接客係のホステスはその程度の知識の子ばかりだった。来ている客ですら絵には興味がなさそう。女の子と“やれるかやれないか”だけが興味の対象。女の子は『自分を高く売りたい!』とまさに、きつねと狸の化かしあい。両方ともシッ尻尾が見え隠れしているのが傍で見ていている私に、滑稽に写った、と同時に恐いものを感じた。価値がないクラブの飲み代を払っているような気にもなった。
満月の月が湖面に三日月になって写っているようなミステリアスな感じがする。
こんな訳のわからないちぐはぐじゃ、一流の芸者町が廃れたように銀座の町も様変わりしていくのだろなと…。
600年前、銀座界隈は草ぼうぼうだった。
※もう一つ面白い話 面白い絵がかかっている店がある。確か銀座のブイと言う店名のクラブである。去年元気な時、ぶらりと寄った。席に座って、すぐに一枚の絵が飛び込んできた。壁ぎわに《裸婦の絵》なんだけど中世以前のものだろうな。けしてスタイルは良いとは思わないが、その絵が目に飛び込んできた。ただ、接客している女の子達の心をあの裸婦の絵の女が吸い取っているじゃないかと思ったね。
その証拠に最初に見たときから比べて体は太ったし清楚な感じも無くなった。 思わず、私は『ダイエットしろよ!』と絵に向かって小声で叫んだ。 『リバンドが恐いの』と私の背中の方から聞こえたような気がした。 |

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