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父の姉、私のおばさんは 父の唯一の身内。 結婚するまでに、両親を亡くして 姉が母親代わりだったそう。 父が自分勝手でワガママなのは おばさんが甘やかしたからじゃないかと 思うくらい 仲の良い姉弟だった。 オバは、サバサバしていて 美人で 気前が良く 手先も器用で お酒が大好きで いつも着物を着ていて シングルマザーで、一人息子を育て上げ 70過ぎても、仕事をしていた。 私と気が合って 小さい頃から、可愛がってもらい 私が成人すると 祝いに、20万と一升瓶を持ってきてくれた。 20歳だから、20万。 やっと、一緒に飲める歳になったねと 喜んでくれたけど 実はお酒に弱い私。 父は、下戸で飲めないのだが 父の血を色濃く受け継いだ私も 決して強くはなく オバが、ガッカリしてたのを思い出す。 2年前から、オバの息子で私の従兄弟の お兄ちゃんから 母が、アルツハイマーになった。 と連絡があった。 けど、会っても 全然いつも通りに変わらず 軽快なトークで、よく飲み笑う。 薬で、進行を遅くしてるから。 と言われても 嘘だよね。って本気で思えるくらい 普通だった。 1年が過ぎて パッと私の顔を見ても 名前が出なくなった。 それでも、まだ、思い出してくれて 会話もできた。 けれど、近所の人をドロボウと 言ったり 少し、おかしな言動が目立ってきた。 従兄弟は、病院にすすめられ 病院の施設に入れた。 看護師さんと、介護士さんが 連携してみてくれる。 施設に入ってからは あっという間に、病気は進んだ。 従兄弟から もう、あまり長くないと医者から 言われた。 と、連絡があった。 アルツハイマーだけでなく オバの身体はボロボロだった。 私も、とにかく忙しく なかなか会いに行けなかったけど まあ。ちゃんが来ると シャンとする。普段は呆けた事ばかり 言ってるのに ビックリするくらい。 と、お兄ちゃんが言ってた。 綺麗で、若く見えたオバは 痩せこけて、髪の毛は抜け落ちて まるで、別人だった。 お兄ちゃんから また、具合が悪くて入院したけど 命にはまだ関わらないから。 と、連絡がきたが 漠然となんとなく オバに会わなければ。と思った。 ダンナにワガママを言って 仕事を抜けてもらって 車で、病院まで飛ばしてもらった。 オバは、もう口がきけなくなっていて 呼吸器と、点滴で生きてるように 見えた。 目は宙を泳ぎ 意識はあるが、疎通はできない。 オバさん、来たよ! まあ。だよ! 久しぶりだね。なかなか来れなくて ごめんね。 と、いつものように横に座って 話しかける。 宙を泳いでた目が 瞬きをした。 ギュッと、何度も。 帰り際 オバの手を握りしめ また、来るからね。 すぐ、来るからね。 頑張ってね。 と、言うと オバの 目から涙が、ポロポロ流れた 泣きながら オバの涙を拭いた。 その日の夜 従兄弟のお兄ちゃんから オバが亡くなった。 と、連絡があった。 私が行った3時間後に 眠るように、息を引き取ったそうだ。 オバが最後に 会いたがってくれたのかな? と思った。 初盆に 大好きなビールを供えて ぬるくなったビールを私も一緒に飲んだ 今年は とても暑いよ。 と、夏でも着物を着て ビール片手に、扇子をあおぎ タバコをふかす オバを思い出した。 |

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