横浜招きぶた本舗♪

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ウプサラ

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湖まで8km 赴任中期

バスの路線地図では、ずっと下の方、つまり南の方に湖の切れ端の様な物が(たぶん池ではない)あって、バスもそこまで路線があるようだ。ぱっとみても8Km程度の道のりで、この間のガムラウプサラへの工程よりも遙かに遠いようだ。

でも、天気が良いから湖を見に行ってこよう!

しそ昆布のおにぎりと、五目ご飯のおにぎりを1個ずつと、1.5リットルのペットボトルに水道の水を入れて(コントレックスのようなカルシウムを多く含むミネラル水の味がします)出発。

ギター男で多少は足止めされたけど、道は単純に湖までの一本道を行けば良いだけだ。そうやってウプサラ大聖堂を越えて、ウプサラ城も超えて、一本道に出ると割とたくさんの人が自転車で行き交っていく。上半身裸の男の人(若者もお年寄りも)から、ビキニの水着姿のおねーさん、競輪選手のようなフル装備のおにーさん、いろいろいて、なんだかみんなして湖を目指しているみたい、今日はもしかしたら、湖で何かあるのではないか、湖はすさまじい数の人でごった返しているのではないか、なんて思いながら道を進むと、肝心の一本道は、途中から自動車専用道路のようになって、自転車専用道路は、道路から離れた森の中を道路と並行して走っていく。
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適度に日陰が続くので、滝のように投げれていた汗も、クーラーの真ん前に立っているかのようにひんやりと身体を涼ませてくれる。自動車専用道路は本当に定規を当てたかのように湖まで一直線なのだが、このサイクリングロードはかなりぐねぐねと曲がっている、しかも太陽の位置が正面に見えるはずなのに、気がつくと随分と左の方に見えるのはなぜ? いきなり森が開けたところには黄色い何かの花と、向こう遙かに民家が見える。
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ここまで来るとさっきまですれ違ったり、追い抜いていった自転車の人がほとんどいなくなってしまって、私独りしかいない。嫌な予感、またやってしまったのか?
地図の上で、自分が今どこにいるかわからない、もうどこにも自動車専用道路は見えない。
太陽が左斜め前方に輝き、確実にこの湖の方を向いていないことを物語っている。また林を抜ける道が続き、しばらく行くと、
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野生なのか、この林の中で自然とともに飼われているのか、わからないが、なにかくちゃくちゃたべていた誰かさん、角のある山羊なんだろうな。 なんだか、この顔の黒い山羊さんは漫画で書いたようにニッコリと笑っているように見えるのは気のせい? な、何か楽しいのか? おい?

途中バス停を見つけ、停留所の名前からバス路線図で自分の居場所を発見、がーん、またやってしまった、研ぎ澄まされた方向感覚と、たぐいまれな野生の嗅覚もサイクリングでは役に立たない、並行して走っているはずの一本道からは西へかなりはずれている、しかし、この道沿いに行けば何とか最終的には湖には着くようだ。随分と遠回りをしてしまっている。 それはそれで、これも楽しい。 時間はある、山羊にも会えた、風も心地よい、ここまでの道のり、何より十分に楽しめているし、そうここまで何一つ無駄なことはしていない。道に迷ってもそれはそれで良いのだ、誰かがそこで待っているわけでもない。

さて、そうやって行き着いたところは泳ぐような場所でもなく、ただの湖で、どうやらヨットを楽しむ場所らしい。そう言うところへ自転車で来る奴はあまりいないようだ。駐車場にたくさんの車が止まっているのに、人影がそれほど見えないのは、その人達はどこへ行ったのだろう、すでヨットに乗って湖上の人になっているから湖の畔にはいないのか?
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わずかに水辺で水着になって日光浴を楽しむ人など様々な楽しみ方をしているようだが、波のない湖なので、海水浴のような華やかなさ、賑やかさがないし、何よりも砂浜のような海岸線がなく、湖の際まで草木が生い茂っているし、岩肌もごつごつしている。そうか、海と違って何かが足りないと感じたのは、潮の香りと波の音だったのだ、身体が、本能がそれを覚えているからこれは海とは違うって、でも何が違うのか、それがわかるまでには時間がかかった。足りないものは音と香りだ。
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この人達は犬に棒きれを拾わせて遊んでいるのだが、その棒きれを湖の向こうへ投げるので、犬は泳いで取りに行くところ。楽しそうにはしゃいでいるように見える犬にも疲労の色が見えていて、犬も大変だなと思ったが、この犬は毎回水から出ると身体を震わせて水しぶきを飛ばすので、この犬の飼い主はびしょ濡れだった。犬もしゃべれないからそうやって意志を伝えようとしているのか? 隣にいる日光浴してる老夫婦にもいっぱいかかっていた。

犬たちを撮り終えてふと振り返って見上げると、真っ青な空に碧く染められてしまったかの様な碧いパラソルが目に焼き付いた。 ここは岬の突端にあるレイクハウス、レストランがあるようだ。
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汗も乾き、お腹もいっぱいになったので、さぁ、帰り道こそは一本道で帰るぞと(その方が間違いなく距離は短い)、走り始めたがいきなり林のサイクリングロードに突入、これがまたくねくねしている。やばい、またやってしまったみたい、行きよりも訳のわからない状況になって、通りがかりのおばさんや、おじさんに何度も道を聞きながら帰り着きましたが、地元の人に地図を見せても、この地図はバス路線しか書いてないから、今いる道が記載されていないとかで、よくわからないと言われ、「まっすぐに行って突き当たった右へ、次を左、大きな道の下をくぐり、、、」なんて言われても本当にわからないし、さすがに遠かったのでウプサラ大聖堂が見えなくてけっこう困りました。しかし、行きよりも確実にすれ違う、追い越していくサイクリングをする人たちが多く、そのうちに林をぬけると、いきなりどかーんとウプサラ大聖堂が見えたときには(うれしい!)、もうかなり街のそばに来ていました。あとから地図を見たけど、自分がどこを通ってきたのか、はっきりとはわかりませんでした。

汗かいて、日に焼けて、いっぱい運動して、写真を撮って、おにぎり食べて、道に迷って、なんだか素敵な土曜日でした。

時間は日本でも、ここウプサラでも同じスピードで流れています。違うのは人間の生きるスピード、暮らしのスピード、毎日の楽しみ方が違うようです。長い暗い冬から、明るいけど短い夏を思い切り大切に過ごそうとすると、せかせかと暮らすのではなく、だらだらと暮らすのでもなく、家の中でぼぉーっとテレビを見て一日が終わるのでもなく、スーパーに買い物に行って帰るだけでもなく、外へ出て、太陽の日に浴びて、身体を動かして、汗をかいて、風を感じる、あぁ、生きてて良かった、自分は今ここに生きている、と思えるそう言う暮らし方に自然になっていきます。

日本にいる家族にもそう言う暮らし方があるんだって事を伝えたいのです。そして家族が夏休みにこちらへ来る時には、観光もするけど、同じ時間の流れの中で、こういう生き方があるんだって事、それは環境が決めるのではなく、自分の生き方で変わるものなんだって事、そういうこっちの普通の暮らしを一緒に楽しみたいと思っています。

久しぶりに、生きている意味をじーんと感じる一日でした。 ありがとう!

閉じる コメント(7)

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道に迷っても、楽しめるところがいいですね、生きていてよかったという生き方ですか、続きを期待します。

2007/6/10(日) 午後 7:12 [ ろく ]

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こんばんは、はじめて投稿させて頂きます。
真っ青な空、昨年の北欧旅行を思い出させてくれました。
本当に本当にそうなんですよね。生きるスピード、毎日の楽しみ方。お言葉は、今の自分にぐっときています。ありがとうございます!

2007/6/11(月) 午前 1:12 [ yam**004*ama ]

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くすくす・・・。遭難防止に携帯用GPSを買ったほうがいいかな? でも道草も回り道もオツなものですよね。

2007/6/11(月) 午後 4:38 めぐみぃ

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私もこういう一日を過ごしたいものです。
面白い形のボートが並んでますね。

2007/6/14(木) 午後 3:34 nao*150*1*

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素晴らしいお父さんですね〜「生き方指南」きっとご家族のお幸せにつながりますね。うらやまし〜ポチ☆

2007/6/16(土) 午前 8:52 tsu*u*amont*

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ぶんぶくさん
こめんとありがとうございます。
そうなんです、日本で家族でどこかに行こうとすると、貴重な休みの日に、時間を無駄にできないから、とせかせかと、カーナビで目的地をセットしながら1秒でも早く目的地に着こうとしたりしていますが、そう言うのって日本で仕事をしている時と同じで、効率的に早くすませてしまおうとするみたいで、よくよく考えてみると、それって生きてることなのか、暮らしていることなのか、仕事をしているのか、行き急いでいるのか、家族のイベントを処理しているだけなのか、と悩んでしまういます、今になって思うと。でも、日本に戻ったら(今はアムステルダムで2日間のトランジットですが)、やっぱりとせかせかとコマネズミのように早歩きで歩いてしまうのでしょうね。 随分と生き方も変わったか、なんて自負していた私でしたが、ウプサラオフィスで同僚から言われたのは、「いつも早歩きで社内を歩き回っているがそんなに急ぐことが多いのか?」って。まだまだ修行が足りないようです。 もう少し精進したい物です。

2007/6/17(日) 午後 0:04 ウプサラ太郎

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めぐみぃさん

じつはその携帯用GPS買おうか悩んだわたしです。でも迷子のためではなく、自分が写真を撮影した場所が後から地図の上でわかると助かるので写真を撮影した日付と時間からGPSの移動記録を照合して、Googleの世界地図の上で撮影した写真をマッピングしてくれるというソフトがあるんです。まだウプサラやストックホルムでしか写真を撮ってこなかったので、うまく使い込んでいませんが、この夏に家族旅行でヨーロッパを回るときには必要だと思って使う準備をしております。

2007/6/17(日) 午後 0:08 ウプサラ太郎


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