無題
迷路
「片隅の迷路」という小説がある。
開高健の作品で、昭和28年に徳島で起きた「ラジオ商殺し事件」を描いている。
この事件はいわゆる「冤罪」をテーマにしたもの。
犯人とされ服役した被害者の内縁の妻、富士茂子さんは、何度も再審請求しながらもはね返され、漸く再審が開始され無罪が確定したのは、事件から32年、茂子さんが亡くなって6年後のことだった。
誰もが迷路に嵌り込む日常の罠、恐怖を、開高健は見事に描き、読後の戦慄は今も心の奥底で不気味に蠢いている。
足利事件の犯人とされた菅家さんが、県警本部長の謝罪を受け「許す気になった」とニュースが伝えている。
許せるものでもなく、許されるものでもない「冤罪」を、敢えて「許した」菅家さん。
その思いは計り知れない。
警察が謝り検察も謝罪したが、裁判所は口を
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