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外から、雨空を眺めている達也。「1−A」の授業風景、達也をちょっと眺める南。南を一瞥する和也。
体育館、全景。
(孝太郎の声)「しゃくにさわる」
体育館、内部。柔軟体操をしている野球部。
孝太郎「天気だなァ」
和也「自然には逆らえないよ」
(南の声)「あ、」
南「そうか!」
佐知子「何?」
ボクシング部部室、外観。
(南の声)「いえ…」
ボクシング部部室、内部。
原田「やっぱり双子だな」
達也「うん?」
原田「野球をやらせても、何とかなったかも知れんな」
原田に振り向く達也、
原田「独り言、独り言」
一人ずつ傘を差して、並んで歩く南と和也。
南「やっぱり延期になったりしたら、調子狂う?」
和也「え?」
南「あ、こんな天気だからさ、当日雨と言うことも覚悟しておかないと」
和也「いちいちそんなこと気にしていたりしたら、とても甲子園に行けないよ」
南「そうだよね。うん、そりゃそうだ」
3人の勉強部屋、腕立て伏せをしている達也。ドアの開閉音。
(南の声)「えらいえらい」
達也、腕立て伏せをやめて座り込みながら、
「また降り出したのか」
(南の声)「うん、」
南「ちょっと強くなってきたみたい」
達也「何だよ明日試合だろ。心配じゃねぇのか」
南「自然には逆らえませんからね」
南、窓から外を眺めながら、
「それに、雨だったらタッちゃんの応援に行けるしね」
達也「バーカ。ただの練習試合って言ったろ。勝っても負けても」
南「駄目! 約束して、必ず勝って」
達也「和也じゃあるまいし」
南、強引に指切りをしつつ、
「げんまん!」
南「よし!」
南、ドアへ歩きながら、
「南に応援してほしかったなら、」
南、靴を履いて傘を取りながら、
「雨が止まないように」
南、ドアを開けながら、
「祈るのね」
南、ドア向こうに身を出し、
「じゃあね」
閉まるドア。
残される達也。
上杉家の子供部屋を眺める南。
上杉家の子供部屋、両手を後頭部に回して寝そべっている和也。
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