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『電波利権』について(07) 電波行政を市井(しせい)の人間のために
締め切りを月末と自分から申し出ておきながら、つい忘れておりました。『電波利権』に関しての、 JANJANの没原稿に、アナアナ変換について解説して欲しいとのことでしたので今日やっと、 説明することとします。実はアナアナ「変換」という用語は誤解を生みやすく。もともとは、 テレビの周波数を切り替えるという意味で「変換」という言葉を使ったはずで。 しかし実際の作業としては旧来の送信設備を撤去し、新しい送信設備に建て替えることなので、 アナアナ「切り替え」と云うべき。さて地上デジタル放送なのに「アナログ」という言葉が出るのを、 奇異に思ってください。そもそも論から入ったほうが良いものと。そもそもテレビ放送とは、 テレビ局の送信機から放出される電磁波を、テレビ受像機に映写されるまでの過程のことであり。 まず電磁波ですが大雑把に言えば光のような物。正確に言えば光は電磁波の一種で、というのも、 電磁波は秒速30万キロメートルで走る存在なのですが、いわゆる光、可視光線は、 波長が380nm(紫)から750nm(赤)の範囲だけを指し。つまり人間の目は左記の波長だけを、 色として認識していることを意味。 ということで放送とは光速で走る電磁波にデータを載せて、大衆に情報を放出する事業。だから、 データを映像に変換する速度が速いアナログ放送の場合は、テレビの時報も意味を持つ。一方で、 デジタル放送の場合はデジタルデータを映像情報に変換するのですが、やっぱり利用するのは、 UHF帯と呼ばれる周波数の部分。今でも地方局を中心に利用されている領域なのですね。 つまり地方によっては地上デジタル放送のためのチャンネルと被る恐れがあるわけ。なので、 地上デジタル放送のために、混信すると想定されるUHFの周波数を持つ(地方)テレビ局に、 混信の心配の無いUHF帯を国が提供する必要に。もう一度確認すると現在のテレビ放送は、 VHF帯とUHF帯の両方の周波数を占有(占領)する形。 地上デジタル放送はすべてのテレビ放送をデジタルによるUHF帯で賄おうとする事業なのですが、 帯域変更の過程で十分な周波数の幅が取れない事態が発生を。なので緊急措置として、 別のUHF帯にテレビ局の周波数を新たに認可しなければならない事態が。アナアナ変換の意味は、 以上ですけれど理解してもらえるか非常に不安なため…。 理屈からでも道義からでも、続くかも。 参考:アナアナ変換 [1861ana_ana.txt] |
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