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 私自身は日常系アニメは日常系の中だけで発展を理解できると思わない。健在の流行の嚆矢が、
『あずまんが大王』としても、『サザエさん』との時間の隔たり甚だしく。なので両者のあいだには、
日常系4コママンガ以外の経路があると仮定でき。『サザエさん』が世間を描き年を重ねない一方、
『あずまんが大王』は仲間や友達を描いて時間経過を取り入れた。

 両者を繋ぐためにまず、「現在の日常系アニメの構図は少女マンガである」と仮説する。理由は、
『コクリコ坂』での脚本家・宮崎駿の「少女マンガは社会を描かない」という発言から。宮崎駿は、
原作の失敗を、学生運動という社会と関わりのある題材に求めていて。実際『映画 けいおん!』も、
ロンドンに行っても放課後ティータイムの結束を揺るがす場面はなかったし。

 しかし『あずまんが大王』も『けいおん!』も恋愛を描かないので、少女マンガの雰囲気では、
ないのですね。というのもマンガの王道は現在でも少年マンガ。かつて偏見があった少女マンガは、
現在では蔑視される存在で無いといっても、マンガの傍流であることは間違いないと思う。つまり、
「少女マンガ」が大衆受けするためには「少年マンガ」にならなければならないわけ。

 歴史を知っての後付けの解釈だけど、八十年代に流行したラヴコメが源流の一つでは。私は、
少年マンガでも学生の日常描写が可能になったことが、『タッチ』や『みゆき』の功績と解釈を。が、
4コママンガに取り入れるにはもう一つ、4コマに物語を持ち込んだ喜国雅彦が必要であり。多分、
喜国の登場で4コママンガは一発芸でなくてもいいことに。

 しかし現在隆盛の日常系アニメは一見、ラヴコメや喜国から対極なもの。実際、恋愛はないし、
絵の表現は単純ともとれる簡潔さ。だからそれぞれの否定を導入したのが日常系アニメと仮説。で、
あとは個々の作品の影響で、『けいおん!』でいえば『究極超人あ〜る』が挙げられ。特に唯の、
ぐうたらさ加減はR・田中一郎を彷彿するところ。

 なので日常系アニメでもリンク先の一覧に従うと、『ちびまる子ちゃん』と『あずまんが大王』に、
明確な断絶があるということ。前者までが『サザエさん』からつづく古典派で、後者からは、
上記の経過を踏まえた新派の四コマ。といっても4コママンガに疎いので、他の「新派」も、
あると思うけれども。


[2403 4koma.txt]

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