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相次ぐ幼児虐待に危機を認識した日本政府は、「親免許」の発行を決定した。もちろん、
免許制にしても生まれるときは生まれるので、第二次性徴が現れ次第、男女の機能を削除し、 ホルモンによって見た目を保持。削除した機能は冷凍保管され、免許を与えられた者同士の、 DNAを混ぜあわせて両親に「贈られる」形。受精卵か新生児かを選べる。 以上の政策によって若者の欲望を許容するとともに、不妊治療の苦痛を避けることができ、 「好きなときにに生める」という理想が実現すると想定され。しかし免許の試験は申請制なので、 受験者数が想定未満であり、少子社会の歯止めに失敗。また受験者の成績の傾向から、 核家族のために子育ての方法に無知なのが分かり。また歯止めの消滅を原因とした問題も。 つまり感染症を含む病気の蔓延が危惧されたので、すべての成人男女にワクチンを投与。また、 暴力による行為を避けるために、学齢期からの男女すべてに制御機構を注入。DNAであり、 骨髄に注入することで全身の細胞に感染させることができ。しかし後から判明したことだが、 嘗てのロボトミーに似た症状を起こしたらしく、日本人全体が無気力に。 少数の症状を避けられた役人と議員によって政策が正され、制御機構は強姦罪の刑だけに。が、 出生率の低迷は続いていたので、親免許の発行を(実質でも制度としても)停止し、親の認定を、 国家が管理する方法に変更を。試験はアルバイトを含む就業者の全員参加とし、三年ごとに必ず、 受けさせる制度へ。もし欠席すれば受験するまであらゆる就業機会を剥奪。以上の政策で、 「できちゃった婚」を含めて、理想に近い家庭生活が営めると政府の人間は考え。 しかし認定されても失業や倒産などで鬱屈が溜まり、子供に当たる事件が起こって。ところが、 社会制度を変えるには人事権を含めた役人の力が強すぎるため、すべて頓挫。だから、 子供たちの将来を憂う母親たちの一団は、子供たちと一緒に国会議事堂前で宿泊。反原発運動の、 再演とは、インターネットから生まれた標語。 さらに母親たちが気づいたのは、自分の子供は国家から送られてきたが、子供自身には、 適齢期未満のため強制執行を免れている点。つまり母親たちが自然主義を標榜すれば国家との対決は、 必然と言うもの。[2721baby.txt] |
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