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宇宙の人工島スペースコロニーは(因みに「自然島」はもちろん地球)、資材の入手に手間が要り、
建造計画も内部の都市計画も、合理主義を徹底する必要があった。つまり年を経ても住みやすい、 生活空間かということ。しかし「年を経ても」の意味には(論を突き詰めれば)保守のし易さのほか、 「年を取っても安心」という意味もあって。 つまり移民第一世代はだいたい自らが建造に関わった特定のコロニーの作業員だが、設計段階で、 すでに「全ての年代で有用な都市計画」を考察済み。しかし人間の生活に関わる、ほとんど全ての、 専門家に聞いた結果は、「十徳ナイフ」になるだろうということであり。なのでバリアフリーは、 幻想になり、世代ごとのコロニーという構想も議事録にあり。 しかし心理学者や社会学者が「全ての年代があって人は成長できる」と主張したので、 コロニー内の建築物の思想自体を変える必要に。だからコロニーの行政機関の建造物、中でも、 住民が直接利用する施設は、徹底した汎用を目論んで建設。例えば学校や市民センター、 さらに特別養護老人ホームさえ共通の建築基準の下、相互に転用できるように前以って設計。 だから専用施設が必要な工場は、コロニーの第一次建築バブルの時代は嫌われ者。しかし、 作業員の人員の目処がつき、始めに建造した二基で求められる機能が確定すると、株価は落ち着き。 生活者としてのスペースノイドは将来設計ができるようになり、バブル崩壊に却って歓迎を。だが、 所謂「投機筋」は、新たな(短期)投資先を望んでいたのですね。 結果としてスペースコロニーに企業の工場が出現。しかし企業が買い取ったのは一つのバンチ、 特定のコロニーだけだったので、30バンチを要するコロニー行政に支障を来たし。さらに買収し、 特定の企業の意見が直接、コロニー行政に反映され。結局二大政党が組織されるが、両方の主義は、 止揚に失敗し続けたまま…。
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スペースコロニー
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