科学談義

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 個人として紹介する前に論争相手という敵役で紹介してきたのは、本国では刊行されているはずの、
個人の伝記の邦訳がまだのようだから。でも他の科学者の伝記からだけでも猛烈な独立志向で、
(多分あらゆる)権威と権力に反発する気持ちは窺える。反発の程度といったらコスモポリタンでも、
平和主義者のアインシュタインが(多分)辟易するくらい。

 だからアインシュタインはマッハの原理を特殊相対性理論の志向の土台にしたのに、原子論を、
拒否するマッハを頑固者と思っていたらしく。実際、前記したように(多分)感情入りの論争で、
ボルツマンを自死させたことがあり。後年のプランクとの論争は原子論者からの「仕返し」ですが、
両者の合意は失敗したようで。猛烈な独立志向は未確認の生育環境が理由の一つと憶測はでき。

 しかし現代に出没したら強烈なロック野郎として(むしろ)大衆人気を獲得しそうと思いますが、
観測事実に対しては謙虚だったよう。アインシュタインから実験事実を見せられて、原子の実在を、
認めた話があるため。そう、アインシュタインが(本や雑誌で)学んだ科学者のうち、マッハという、
私の考えでは最も大きい影響を受けた科学哲学者だけが存命だったのですね。

 しかもプランクと論争した時は年月は経ったといっても卒中で右半身不随に遭った後なので、
マッハに対してはアインシュタインも、若干ですが人間としての敵意も推察できるのです。

[3427]『アインシュタイン・ジャーナル』、人物名鑑
[3226mach.txt]

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大塩高志
大塩高志
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