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二月
カリフォルニア
講義しているオッペンハイマー、雑誌を掲げている。
オッペンハイマー 「この雑誌に乗っているディラックの空孔理論には欠陥がある。今から証明しよう」
オッペンハイマー、踵を返し、前の黒板へ駆け足。
黒板と、チョークを握っている手。
ロシア
雑誌を読んでいるタム。
タム 「怪しい理論だな」
鉛筆を持つタム。
タム 「ちょっと計算してみるか」
ケンブリッジ
同じ雑誌を持っているディラック。
ディラック 「私も自説を否定する論文を出す」
カリフォルニア
黒板を前にしているオッペンハイマー。
オッペンハイマー 「以上のように空孔理論にしたがえば原子内の電子は即座に負のエネルギーの海に落ち、原子の平均寿命は一秒の一〇億分の一になる!」
チューリヒ
カメラ目線のパウリ。
パウリ 「パウリの第二の法則。物理学者が新しい理論を提案するときは、自分の体を作っている原子に当てはめねばならない。ディラックが原則の最初の犠牲者である」 [3823ej30 02xx.txt]
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台本
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