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この姿勢はアシモフの「ファウンデーション」。実際、ファウンデーションは第一と第二ともに、 ハリ・セルダンが始めた財団だが、アシモフが初めて書いた「ファウンデーション」では過去の人で。 もちろん影響が無くなったという意味ではなく、死者の考えを言及する物語構造。後年になって、 三巻本の長さを揃えるにあたって挿入されたのが『ファウンデーション』の「心理歴史学者」。 アシモフ自身は晩年の『ファウンデーションへの序曲』と『ファウンデーションの誕生』において、 ハリ・セルダンを自分に重ね合わせて書ききることに。しかし第五作で一番遠い未来の、 『ファウンデーションと地球』まで飽くまで偶像として存在。つまりファウンデーションシリーズは、 未来史の芯を、主人公の思想だけを遺すことで成立させたわけ。 つまり「逆襲のシャア」でシャアとアムロを宇宙世紀から退場させたことは、純粋な思想として、 双方を取り上げられる好機だったはず。しかし富野自身は常に生きた人間を描くことにこだわり、 「シャア」と「アムロ」をあらためて定義することをしなかった。しかし映像に見られる人物なら、 製作された時点の宇宙世紀の人間に措いて、深く記憶に残る人間だったはずで。 だから後続の物語の人物が言及しないのは不可解とも取れ。ちょうど「ファウンデーション」が、 ハリ・セルダンに支配されたように、シャアとアムロが支配する宇宙世紀を甘受する時期。だから…。 |
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2008年02月11日
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