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 『アインシュタイン・ジャーナル』の戯曲を構想した一年前、ブレヒトの『ガリレオの生涯』を、
買ったのでした。演劇を観る機会を逸していても名前くらいはインターネット利用以前から知る劇作家。
もちろんWikipediaで確認したら題名でも知っていたのは『三文オペラ』だけで、『ガリレオの生涯』は、
『アインシュタインの生涯』をブレヒトが構想していたというブログ記事を読んでから。

 だから『ガリレオの生涯』を買って確認したのですが、文庫本で5頁弱の簡素な内容。しかし訳者、
谷川道子自身の解説によると、以下のように構想していたらしい。

 遺された断片や証言によると、『アインシュタインの生涯』は『ガリレオの生涯』のような伝記劇のスタイルではなく、教育劇『処置』のようなコーラス劇の形で構想されていたようだ。


 読んだ時には(やってみたいという意味で)面白そうな企画とは思ったものの、正に伝記劇の、
『アインシュタイン・ジャーナル』の台本作りの最中の時期。しかし次への記事を読み、
ブレヒトの趣旨通りの『アインシュタインの生涯』が可能と気付いたのです。


 谷川の解説の続きは以下の通り。

そこではギリシア古代悲劇のコロスのように、労働者の合唱団が、「純粋科学」の帰結としての社会の進歩的な諸力からの孤立に気をつけるように警告し、「科学」についての裁判を執り行うことになっていたというが、構想はごく断片しか残っていない。

 しかし伊東の記事の以下の部分を読み、音楽劇の構想の取っ掛かりを見つけたと思ったのですね。

 「選挙で歌を歌う」だけでも相当微妙です。国歌斉唱は、特定政党がしてはいけないこととして法で禁止する必要があるくらい、危なっかしい事態であることを、平易にお話いたしましょう。

 つまり「歌の危険な使い方」を物語の中で表現してヒロシマ・ナガサキに帰結させ、科学では、
量子論の対立史を歌で表現すればいいき思いついたのですよ。であればブレヒトの証言が、
解説で記載されているだけでも戯曲『アインシュタインの生涯』は出来るのではと。今日は、

 おまえはいったい何人(なにじん)だ

 ほらお前の声きくと
 頭のてっぺんうかれ出し
 見分けもつかずにやり出して
 帝国主義者がそこらで笑い出す
作詞 遠藤みちろう
作曲 タム


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大塩高志
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