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 「欠陥を持った神」、「自分で作ったものを自分が責任を持てない」、「神様の赤ん坊」。私には、
傲慢と思われると思いますが、思い当たりがあって。リチャード・ドーキンスが『盲目の時計職人』で、
紹介した人工生命、バイオモルフ。「生命」といっても画面に表示された「模様」ですが。しかし、
生成過程が地球の生物の進化を模しているため、面白く読んだのです。

 以前説明した通り([1920]『ゲーデルの哲学』、神学論②)、「次の形態」を人間が選べても、
そもそもの「候補」は疑似乱数によるプログラムが「選ぶ」のでした。『ソラリス』と対応させると、
ソラリスの海が人間、幽体Fなどの擬態形成体(ミモイド)がバイオモルフになる。やれば分かるけど、
生成したバイオモルフの形状は一期一会で、再現の確率はゼロと言っていいほど。

 一方のソラリスの海はミモイドを「作りっぱなし」と考えられるわけ。後は来訪者との関わりに、
委ねられるという意味。だから厳密さに欠ける対応ではありますが、もう一つ私の神の考え方を、
告白したく。キリスト教ではよく「全知全能の神」と定義しますが、『盲目の時計職人』を読む前から、
「全能」という考え方に疑問を持ち。『宇宙からの帰還』で「神はパターン」という定義があり。

 名前は失念したけどある米国の宇宙飛行士の見方であり、当時のものの見方にも合致を。つまり、
パターンに神が宿っているということは「パターンの生成物」への神の直接の干渉は想定外でいいと、
考えられ。神秘主義を排し、論理の奴隷の思考の仕方に従えばの話し。だから「神様の赤ん坊」より、
(自然)科学で考えて帰結した「神」の定義が私の好みなのですね。つまり神は元々不完全。

[4033solaris.txt]

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大塩高志
大塩高志
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