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 レムの作品は『ソラリスの陽のもとに』、『砂漠の惑星』、『エデン』の順にんだ三作とも、
「SFはロック」であってほしいという私の趣味に合った物語で。つまり、

「他の星の知性と分かり合えるわけねえだろ」が主題だから。

 でも『砂漠の惑星』と『エデン』は舞台が陰鬱なので読み手を選ぶとファンの私も思う。一方の、
『ソラリスの陽のもとに』、今日買った新訳では『ソラリス』は、ファンタジーと情緒があったと記憶。
旧版で二回は読んだのは、二十世紀のことなので細かな場面は全く忘れてる。 ただ他の二作が、
人間の極限状態なのに対し、「ソラリス」は「甘かった」という印象があるだけ。

 だが「登場人物を慰撫する」という意味で「甘い」のであり、センス・オブ・ワンダーは十分に存在。
「知性を持った海が来訪者である宇宙飛行士を試す」という発想、改めて凄すぎと思えるのでした。で、
人間が翻弄されるのはレム作品ではお馴染みだけど、個人の記憶を再体験させるから、探究の話に、
限定した他の二作よりも情念の話に。だからSFファン以外にも読まれていると想像を。

 今日から始まる12月の『100分 de 名著』が正に『ソラリス』。以前、多分震災後に番組に、
意見したはずで、漸く叶った形。講師は新訳した当の訳者。私のブログでも一回ごとの番組の感想と、
新訳について記事にするつもり。


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大塩高志
大塩高志
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