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 原作の最初に当たる『精霊の守り人』から観続けて先頃最終話を観終えたが、演者と物語の評価が、
甚だしく割れる例。綾瀬はるかを筆頭とする出演者の演技は一、二の例を除いてさすがと思うほど。が、
ファンタジーの舞台としての「守り人世界」のすごさの描写を避けたと思う。早い話が「城下町」を、
各国すべて台詞でも画でも物語ることを避けた。

 つまり各国の支配構造や産業構造、社会の仕組みを推察する描写は徹底して避けたと考える。ただ、
王宮とか市(いち)の様子の描写だけで、栽培場所や運搬手段を明示した社会の在り方の問題提起は、
登場人物の物語の邪魔になるからか、映像から全て排除した形。衣装や髪形も問題で、野良に近い、
主人公側の着るものと帝の正装の差があり過ぎ。両者の服の入手経路は?

 自分で間に合わせで仕立てたか、舶来品なのか、あるいは店で買って組み合わせたか? SFなら、
舞台を限れば避けられるし、、現代劇ならなおさら端折ることが可能であり。しかしファンタジー、
特に『指輪物語』のように私たちの地球、人間の歴史と違う舞台が欲しければ、当地の「太陽系」の、
そもそもの成り立ちから設定すべきと思うのです。

 しかし大河ファンタジー『精霊の守り人』は登場人物の関わりで語り過ぎ、「守り人」世界の広大さ、
歴史の豊饒さに欠いたドラマと思うのですね。『風の谷のナウシカ』では風の谷の命運の小ささが、
理解できたし、『オネアミスの翼 王立宇宙軍』ではオネアミスの社会が明確に描写。だから余計、
実写として製作しての予算の乏しさを推察。

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大塩高志
大塩高志
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