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 私も褒めたり貶したりで絶対の評価がしにくい『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』ですが、
クェスに関しては公開当時から「面白い女」と思ってた。実際に仲間や友達にいたら厄介だけど、
第三者の視点で見れば考察のし甲斐のある人物と思う。だからshiwasu5の以下の命題に対しては、
私は正反対の判断を下してる。

 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』は、映画としての眼目は、美少女クェス・パラヤだった。
 クェスをうまく撮れれば成功し、撮れなければ失敗する、そういう類の映画だった。

 予想外に成功した「登場人物」と思ってるので。多分クェス・パラヤは当時の富野由悠季が、
「求めた」登場人物だから。JINさんとの対話で問題になった以下の認識・理解はまさに、
ガンダムを終わらせようとした富野が求めた物語だったのでは?

 ドラマは「アムロとシャアの決着」として単純化できない

 傍証として私は今回も『タッチ』を紹介。あだち充は連載開始前にすでに上杉和也、カッちゃんを、
殺す計画だったとか。上杉達也と浅倉南の三人で物語が十分展開できる、してしまうと気づいたからで、
和也を完全に物語から退場させ、他の人物が活躍する「隙」を作ったというのですね。「逆シャア」は、
私の見立てはちょうど逆。富野の分身であるアムロやシャアを批評してくれる存在が欲しかったと。

 簡単に言えば富野監督はシャアやアムロを出来るだけ劇中での存在を小さく見せたく、異物としての、
クェスに引っ掻き回して欲しかったと推察。予想外の出来と思うのは初登場が上手くいったため、
関わる人間に難癖をつける役柄に私は納得できたため。特にチェーンやナナイに対しての態度は、
納得でき。チェーンに怒ったのは、アムロへの態度が曖昧だったからと思われ。

 言葉がきついのはクェスが言語での表現が下手だからで、チェーンがアムロを好いているのは、
明白であり、クェス自身もアムロに憧れ以上の感情を仮定して考察を。そう、クェスも二人が、
大人同士の付き合いをしていたら、応援できる優しい娘と考えるのですよ。だから以下の言い合いで、
クェスは本当は「はっきりして!」、あるいは「はっきりさせて!」と言いたかったと私は理解し。

クェス 「大人の言いそうなことね。あたしが聞きたいのはそういうことじゃないわ、アムロ・レイとの関係よ」 
チェーン 「関係って、…私の尊敬する上官よ」 
クェス 「そうじゃないって。あたしはインドで修行したのよ、人類がみんな共感しあえるニュータイプになれるようにって。だからあたしは、ニュータイプだって言われているアムロに興味があったのに、なんであなたは邪魔するの?」 
チェーン 「邪魔?」 
クェス 「あんたあたしにとってそういう人よ。あんたこの船から降りなさいな」 
逆襲のシャア 全セリフより

 また「ナナイが私をぶったの!」は当然の感情と私は考え。ハサウェイとの初対面での大人しさと、
別人だとの指摘には、公共空間だからという理解が出来。クェスは甘えられる場所が欲しい人物と、
仮設すれば、殆ど全ての言動が私には理解可能に。ではクェスは逆襲のシャア、さらに富野にとって、
大成功の劇中人物だったかというと、既に指摘された以下の欠陥が私も減点対象というもの。

 「主役」としては弱いが、単なる「存在」としては強過ぎるんですね。

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大塩高志
大塩高志
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