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牛久(品川)入管で起きていること

                                        牛久入管収容所問題を考える会  田中喜美子

東日本入国管理センター(以下牛久入管)は定員700名の収容施設です。常時500名程度の外国人の方々が収容されています。当会はこの牛久入管及び品川入管収容場に対して面会行動を行っています。常時7〜8名の会員さんが面会行動に参加しています。この夏、当会の会員でもある弁護士の依頼を受け、全国難民弁護団連絡会議・年次総会報告の資料として牛久入管における難民申請者の現状を会員さん達の協力を得てまとめました。以下その一部を加筆した部分も含め報告します。

09年8月19日現在、当会が把握する牛久入管に収容されている「難民申請者」は以下のようです。
スリランカ33名、イラン21名、ビルマ18名、パキスタン13名、バングラデッシュ10名、ネパール7名、ナイジェリア7名、トルコ国籍クルド人6名、インド6名、ウガンダ6名、ベトナム5名、ガーナ4名、エチオピア3名、中国2名、タンザニア2名、セネガル2名、アフガニスタン、コソボ、コロンビア、アンゴラ、ギニア、コンゴ、コートジボワール、カメルーン、ジンバブエ、ブルンジ、エジプト、キューバ各1名、                     合計157名
 ビルマ人18名はほとんどが成田で難民申請をしたものの上陸を拒否され、牛久に移送された方が多く、その中には叔父・叔母夫婦と共に来日した16才の少女も含まれている。

彼(彼女)達、難民申請者の最大の問題点は「仮放免」に関してだと思います。
*保証人がいない。
*保証金(難民申請者にはビルマが30万、他は50〜100万程度)が用意できない。
 *仮放免後の住所、及び生活を保障する手だてがない。
成田で上陸を拒否された難民申請者、特にコミュニティが希薄な国々のかたがたが苦戦しています。主に、ビルマ・クルド以外の難民申請者が長期収容を余儀なくされる原因のひとつです。
当方の会員で多くの難民申請者の「申請代理人」として活動をしている方がいますが、この会員に対して牛久入管の「仮放免担当官」より「『仮放免の許可』」が出されてから保証金の支払いが1週間から10日程度で用意できないものが多くいるのは問題!今後は保証金が直ぐに用意できないような者の申請が続くようだとあなたの申請は認めない!」と口頭で通告されました。

 総じて、このところ仮放免の許可が厳しくなっているようです。一年以上も収容されている長期収容者は以前は保証人が見つかって仮放免の申請をした場合1〜2ヶ月でOKがでたのですが、このところ何件かの不許可が出されました。またビルマ人難民申請者の場合、牛久収容後1〜2ヶ月で即OK!がでたケースが続いたのですが、このところ不許可がでています。数回仮放免が不許可になるとそれまで保証人を引き受けてくれた方が下りてしまうこともあります。仮放免の申請・保証人には住民票の提出、源泉徴収書や勤務証明、預金残高のコピー等を提出しなければなりません。誰も何回も預金残高のコピーなど入管に提出したくないでしょう!。

牛久には「異議申し立て」中の人が多く収容されていますが、異議申し立ての申請書に日本語の翻訳を添付しなければならず、より詳細な異議申し立てを書いている難民申請者は「翻訳者」を見つけるのに苦労しています。(以前なら母国語での申請書が認められたのですが、現在は、突き返されます。)英文はまだしもフランス語、他の少数言語はボランティアの翻訳者を見つけるのは非常に困難です。英語や他言語の翻訳を引き受けてくださる方がいましたら、是非声をかけてください。また、 出身母国の政治状況・国内事情等へのアクセスが困難なため、難民の証拠の添付にも苦労しています。当該国の新聞、雑誌、インターネットニュース等、お持ちの方はお寄せ下さい。

 品川入管に於いて、以前は問題にもされなかった面会申込者の数を「数が多すぎる..」と受付の係官にいちゃもんを付けられるケースが出てきています。(規則では10人までOKだったはず)

 会員の中には『日本語教育』のボランティアをしている者もいますが被収容者からの要望が非常に多い。勿論全ての方の要望のは応え切れていません。

収容が長引けば長引くほど肉体的・精神的に厳しく、相変わらず薬(睡眠薬、向精神薬・痛み止め等)の多用、入管施設内医療への不信を訴える者が多く、外部の専門医への受診はほとんど認められていません。

牛久をかつて仮放免となっていた方々の「再収容、再々収容」が増えています。1年以上牛久に長期収容され、やっと仮放免になったのに、1ヶ月もしないうちに難民申請の意義申立が却下され、再収容になった方までいます。
品川では現在、ビルマ出身難民申請者の仮放免更新不許可―再収容が続出しています。
 
 結婚のケースでの退去強制(抵抗する人を毛布でぐるぐる巻きにして)、もしくは泣く泣くの自主出国が増えてきています。品川からはクルドの青年に対して難民申請却下の隙をついて強制退去を執行しようとしたが青年の成田空港での抵抗によりトルコ航空側から「飛行機に乗せられない」と断られたケースもつい最近起きました。


かつて 牛久に2度収容され当会の定例会のゲストにも来てくださったイラン人難民申請者Sさんにやっと(6年越し)カナダのビザがでて第3国出国が決まりました。ただし前回ゲストで来ていただいた折にも語っていましたが「日本で19年間ただ真面目に暮らし、日本が大好きなのに何故カナダでまた一から始めなければならないのか?!」 心に受け止めなければならない思いです。しかも、入管はカナダへの「第3国出国」が正式に決まってからも「再、再収容」の脅しをかけてきました。非道としかいいようがありません。
日本で生きることを諦め、第3国出国を希望する難民申請者も多いのですが、世界的な帝国主義の危機の時代―各国とも移民排除・排外主義が煽られています。道は非常に狭い!というのが現実です。


牛久で難民申請をしている方々の国名を書きましたが所謂「南」といわれる国々の出身者です。日本の資本が、世界中のあらゆる所に資源と市場を求めて出て行ってることの裏返しです。
80年代以降の世界を覆った新自由主義のもとで発生した絶望的な格差、資源争奪がもたらした国際紛争・内戦が世界中に難民、移民を生み出しています。
この国に生きる希望、庇護を求めてやってきた彼らとどう結びあっていくのか?本年7月に自公連立政権下で民主党も賛成し、成立した改悪入管法の根幹部分―3年後をめどにした「在留カード」導入、これとどう闘っていくのか?厳しい選別、分断、排除が始まっています。「国際連帯」の闘いの中にのみ道はあります。団結して闘いを作り出していきましょう。

平和の翼ジャーナル(Vol.7)


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