日本代表の時間稼ぎを目の当たりにした俺は観客席からの大ブーイングにさえも心地よさを感じていた。
西野の戦術には目を見張るものがある。
まるでそれは若林率いる修哲イレブンが大空翼率いる南葛イレブンに鳥かごを仕掛けているかのようだった。
今思えばロベルト本郷と翼のママが恋に落ちそうで落ちないあの究極のラブストーリーは見ているものの心をどれほどまでに高揚させたかわからない。
今だ!
今行け!
今なら翼は学校だ!
ママと2人きりだ!
後ろから抱きしめそして首筋を愛撫し耳を噛むのだ!
時に人とは残酷なものだ。
翼をブラジルに連れて行くと決めた日からママが好きだった。
ママと翼が離れ離れになると同時にロベルト自身もママと離れなくてはならない。
葛藤しているロベルトは翼のママにそれを素直に伝える。
するとママは涙を流しながらこう言うのだ。
「私をあなたの鳥かごに入れて、、」
キャプテン翼とは究極の恋愛漫画なのだ。





