東京都知事選挙

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桝添派―幕府軍、細川派―薩長土連合、
田母神派-新撰組、
宇都宮派-百姓・町民・足軽の庶民連合
都知事選今一つの総括
 
  東京都知事選挙が終わって、2週間が経ちました。
ようやく、やや冷静な分析意見が出始めました。
“「民主主義の足腰が弱っている」by 想田和弘”は、その典型です。

私は、想田和弘氏のこの発想に基本的に同意しながら、今一つ深めて見たいと思います。
 
結局、今度の都知事選は、振り返ってみると、桝添派は、江戸幕府軍、細川陣営は、薩摩、長州、土佐などの殿様連合、田母神陣営は、新選組、宇都宮陣営は、百姓、町民、足軽の庶民連合と言った見方が、今の日本人にとっては分かりやすいし、意外に本質に迫り易いのではないかと思いだしています。

江戸末期、3百年近く続いた幕藩体制は、様々な矛盾が噴き出て、もはや、体制そのものを、変革せざるを得ない状況になっていました。
 
然し、最後の将軍となった、徳川慶喜も、開明派と言われながら、幕藩体制維持のため、幕府軍の総帥として、あれこれの対策を講じます。
 
そこで登場するのが、薩摩、長州、土佐の、殿様連合です。
然し、その思惑は様々で、薩摩の島津氏などは、あわよくば徳川に代わって、将軍になりたいという野望を秘めていました。
 
次に登場するのが、下級武士たちを中心とする、尊王攘夷派です。
時あたかも黒船がやってきて、猫も杓子も、尊王攘夷の熱に浮かされます。
 
しかし、「尊王攘夷」の主張は時代の趨勢には逆行しているため、やがて二派に分かれます。
 
一つは、大久保利通や、伊藤博文に代表される、後の官僚族であり、今一つは幕府お抱えの新撰組です。
 
残念ながら、百姓、町民、足軽などの庶民軍は、まだ、それほど力が無く、結局、殿様連合と、官僚族に利用だけされて、気がついたら、明治天皇制絶対主義体制が出来上がってしまい、江戸時代以上の、税金の絞り取りで、資本主義が政府自身の手で、つくりだされてゆきました。
 
百姓、町民たちは、明治維新の直後から、
 
「やれ、やれ、みなさん、聞いてもくんない!
天皇御旗(みはた)はまやかしもんだよ!
高天原(たかまがはら)ではのど口(くち)濡(ぬ)れない!」
 
と再び、百姓一揆が頻発しますが、時すでに遅く、天皇の神格化と相まって、戦争に次ぐ戦争へと駆り出され、戦死者の山をきづいてゆきます。
 
【註1】
高天原(たかまがはら)と言うのは、天皇家の始祖とされる、アマテラスオオミカミ(天照大神)の住んでいたとされる、天上の空間の事です。
 
今度の都知事選は、幕府軍、殿様連合、新選組と、四つに組んで、庶民連合が、健闘したと言うのが実情です。
 
幕府軍は倒せませんでしたが、ますます、ボロが出てきて、次の闘いでは、倒せる見通しが出てきつつあります。
 
いかがでしょう!この見方は?
次回には、庶民軍勝利の展望を語りたいと思っています。
 
【注2】明治阿保だら経
 
「やれやれ皆さん聞いてもくんない、天朝御趣意はまやかしものだよ、高天原ではのど口ぬれない、立派じゃけれどもないしょがつまらん」(羽仁五郎 「明治維新における革命及び反革命」)ー井上清雑誌「新生」昭和46年正月号 井上清著 『天皇制』 東京大学出版会より。
”内緒”とは、家計の事をさします。
 
【註3】平成阿保だら経
 
「やれやれ、皆さん、聞いてもくんない、
平成維新はまやかしものだよ、
減税日本ではのど口ぬれない、
立派じゃけれどもないしょがつまらん」
 

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