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2014年6月22日05時00分
言葉を交わす安里有生君と絵本作家の長谷川義史さん=2013年9月、沖縄県与那国町、ブロンズ新社提供
「へいわってすてきだね」。日本のいちばん西にある、沖縄県与那国島。そこの当時6歳だった少年が書いた詩が、絵本になった。昨年6月23日、糸満市であった沖縄戦の全戦没者を悼む式典で、本人が読み上げた。素直な言葉が、大人たちを動かした。
詩をつくったのは安里有生(あさとゆうき)君(7)。いまは父親の転勤で島を離れ、本島中部の沖縄市に住む。1年前はひらがなを習いたての、与那国町立久部良(くぶら)小1年生だった。島の豊かな自然で、平和のよさを表した。
《ねこがわらう。おなかがいっぱい。やぎがのんびりあるいてる。けんかしてもすぐなかなおり。ちょうめいそうがたくさんはえ、よなぐにうまが、ヒヒーンとなく。》
絵をつけたのは、人気絵本作家の長谷川義史さん(53)=大阪市北区。丸めがねに柔らかな関西弁。テーマは一貫して「生まれてきて、生きているだけでありがたい」。ダイナミック、そしてユーモアたっぷりに描き上げる。「今、やらなきゃ」。詩を読んですぐ、覚悟を決めた。
与那国島も訪れた。真っ青な海、広い空。恥ずかしがり屋の安里君とは二言三言しか言葉は交わさなかった。でも、平和であってほしいという願いは「話さずとも感じ合えた」。
下書きせずに、詩の素直な表現を真正面から逃げずに描く。失敗した紙は山のように積み上がり、完成まで1カ月かかった。2000年のデビュー後、100冊以上を描いてきたが、一番苦労した一冊になった。
《やさしいこころがにじになる。へいわっていいね。へいわってうれしいね。みんなのこころから、へいわがうまれるんだね。》
長谷川さんは言う。「平和のために戦いに行くなんて、そんなことから平和は生まれへんねん。優しい心からじゃなきゃ。それを安里君が教えてくれている」
《ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。このへいわが、ずっとつづいてほしい。みんなのえがおが、ずっとつづいてほしい。》
絵本「へいわってすてきだね」は、今月23日の沖縄の「慰霊の日」にあわせ、全国で順次、ブロンズ新社から発売される。税抜き1400円。(牛尾梓)
安里有生君の詩「へいわってすてきだね」の全文
へいわってなにかな。
ぼくは、かんがえたよ。
おともだちとなかよし。
かぞくが、げんき。
えがおであそぶ。
ねこがわらう。
おなかがいっぱい。
やぎがのんびりあるいてる。
けんかしてもすぐなかなおり。
ちょうめいそうがたくさんはえ、
よなぐにうまが、ヒヒーンとなく。
みなとには、フェリーがとまっていて、
うみには、かめやかじきがおよいでる。
やさしいこころがにじになる。
へいわっていいね。へいわってうれしいね。
みんなのこころから、
へいわがうまれるんだね。
せんそうは、おそろしい。
「ドドーン、ドカーン」
ばくだんがおちてくるこわいおと。
おなかがすいて、くるしむこども。
かぞくがしんでしまってなくひとたち。
ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。
このへいわが、ずっとつづいてほしい。
みんなのえがおが、ずっとつづいてほしい。
へいわなかぞく、
へいわながっこう、
へいわなよなぐにじま、
へいわなおきなわ、
へいわなせかい、
へいわってすてきだね。
これからも、ずっとへいわがつづくように
ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ
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沖縄ってところは、こういう感性を産むところなのですね!
一度だけ行った沖縄に、もう一度行きたいけど、身体状況が許さない。
転載記事です。
2014/6/22(日) 午前 10:07 [ はやぶさ ]