『うそ』―“現代のベートーベン”と、“スタンプ細胞”
“もんちっち”さんの吉夜夢小話
久々に、吉夜夢さんの小話です。
熊さん:おう、八こう、あいかわらず貧乏かい?
八:う、うん。まあな。消費税ってのがまた上がるらしいから、相変わらず
生活が苦しいや。かみさんにも、おいらの稼ぎが悪いからって、ぶつくさ
言われているよ。
熊:まあ、それはしかたねえな。こういう世の中だからさ。
ところで、それはそうと、最近の世の中では、嘘つきがまかり通っているようだな。
八:ん? どういうこと?
熊:まずは、あの耳の聴こえないってことで、現代のベートーベンなんて
言われた作曲家の話さ。
おいら、最初は、この人はすごいなと感激して、CDなんて買っちゃったよ。
おいら、あまりクラッシックってのは聴かないんだけどさ。
八:ああ、おいらもだよ。あの国民放送だって、コンサートを中継したりして、
ずいぶんとのってたじゃないか。
熊:結局は、ペテン師だったってことだな。だまされちゃったよ。
八:おれたち、子どものころ、親から「嘘つきは泥棒の始まり」って教わって
嘘をついて、人をだますような人間にはならないようにって思ったよ。
熊:嘘つきって世の中には結構いるけど、みんな泥棒にはなってないけどなあ・・・
ご隠居:お二人さん、今日は、仲良くおしゃべりかい?
いいことだね。ところで、今言ってた言葉の意味だけど、あれは
平気で嘘をつくようになると、盗みも平気でするようになるから
嘘をついてはいけないって戒めなんだよ。
八:じゃあ、嘘でだます人は泥棒になっちまうって意味じゃないんですね。
ご隠居:そうそう。嘘をつくのは悪への道に入る第一歩っていう意味じゃね。
熊:なるほど〜 ところで、嘘つきかどうかはまだわからないけど、
あのスタンプ細胞とかなんとかいうのを発見したってのがあったね。
ご隠居:それは、STAP細胞のことじゃな。
八:な、なんですかい、それ? SMAPなら知ってますけどね。
ご隠居:その細胞は、「万能細胞」になるらしい。まあ、わしも詳しいことはわからないが
世紀の大発見って騒がれたね。
熊:あの「かっぽう着」の女性だね。
記者会見で観たけど、ちょっと可愛らしいな。
八:まあ、おめーとこのかみさんよりは、ずっと可愛いよ。
熊:な、なんだと〜! おめえとこのおかめよりましだぜ。
ご隠居:これこれ、またケンカかい。おやめなさい。
まだ調査継続ってことだけど、どうやら、これもきわめて怪しいね。
熊:はっきり言って「ねつ造」なんですかい?
ご隠居:うーむ、わしも専門家ではないから、よくわからないね。
八:もし、そうだとすると、とんでもない嘘つきってことになりますねぇ。
熊:なんだか、わかんねぇなあ。最近、どうも科学者とか「専門家」ってものも
信じられなくなっちゃったよ・・・
八:まあ、おいらは、うちのかかあしか信じてないけどな。
かっぽう着が世界で一番似合っているし、
この世で一番愛してるのさ。
熊:おめー、それこそが、「嘘つき」の始まりじゃないんかい?
おあとがよろしいようで・・・
※なんだか今回の嘘は、後味が悪いですね・・・。
嘘はいけません、嘘は・・・。
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