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 ◇不破哲三氏(84)

 −−戦後政治の中で安倍政権をどう位置づけますか。

 ◆「軍事、外交で米国の言いなり、経済で財界の言いなり」という自民党政治の流れにありながらも、極めて異質な政権だ。一つは、根底に大東亜戦争肯定論が牢固(ろうこ)としてある。それが憲法改定の怨念(おんねん)に結びつき、その怨念の底には明治憲法へのあこがれがある。もう一つは、いままでは財界本位の政治といっても、政治なりに色づけをしていた。池田(勇人元首相)さんの所得倍増計画や、田中(角栄元首相)さんの日本列島改造論など、国民の生活がこう変わるという主張があった。安倍(晋三首相)さんの場合、「大企業がもうかれば国民に流れる」というあまりに直球の話だ。財界の口移しのような言い方だ。昔の政治家はこんなことは言わなかった。

 −−その異質さはどこから来るのでしょうか。

 ◆昔の自民党には保守の良識派がいた。三角大福も方向は同じでも、みんな違いを持っていた。ところが安倍さんは自民党を一色にしてしまった。良識ある部分の居場所がない自民党にしてしまった。これが今の政界をおかしくしている。

 −−集団的自衛権の行使を容認する閣議決定も強引さが批判されました。

 ◆安倍さんは衆院選でも参院選でも集団的自衛権を訴えていない。そのうえで国会をとばして閣議決定した。選挙と国会をとばして憲法を変えようとする。ありえないことだ。今度の閣議決定のやり方は決定的だったと思う。保守層も含めた日本の世論を変えた。

 −−保守層とも協力できる部分はありますか。

 ◆安倍さんは特攻隊的な話ばかりする。でも自民党の古賀(誠元幹事長)さんは、参謀が補給の準備無しに机上の作戦で兵隊をばらまき、そのために兵隊が餓死したことを知っている。だから、戦争についての見方は我々と共通するところが出てくる。戦後の日本の政治についても、根本は侵略戦争への反省から成り立っているのだから、その部分で共通面が出てくる。日本の政治でいかに民主的なルールを踏みにじってはいけないかということも分かる。世論に背を向けてはいけないことも分かる。そういうことが保守の良識だ。

 −−国会で保守政治家と論戦を重ねました。

 ◆田中内閣での国会質問で「価格調査官(物価Gメン)」の問題点を指摘した時、田中さんは即断で改善を約束して実行した。当時の自民党の政治家は、のりしろというか、間違ったと分かれば手直しするゆとりもあったし、真剣さを持っていた。人間的に共通するところもあって仲良くもなれた。

 −−安倍さんはどうですか。

 ◆ゆとりがない。一歩でも譲ったら壊れるという感覚がある。集団的自衛権の論議も、貧弱な材料で本当に傷だらけの組み立てをしている。譲ったら全部壊れるからゆとりがないのでしょう。【聞き手・須藤孝】=つづく

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 ■人物略歴

 ◇ふわ・てつぞう

 衆院議員11期。日本共産党書記局長、委員長などを歴任。現在は党社会科学研究所長。(毎日新聞)

転載元転載元: 北海道は素敵です!!

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転載記事です。
安倍政権の異質性明らかに!

2014/8/19(火) 午前 9:18 [ 琵琶 ]


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