教員採用半年で自殺、残された日記
長時間労働で精神的不安、睡眠恐怖
疲れました。迷わくをかけてしまいすみません―。福井県若狭町の中学校の社会科教諭、嶋田友生(ともお)さん=当時(27)=は中学時代から毎日欠かさず付けていた日記にこう残し、自ら命を絶った。教員採用されてからわずか半年だった。長時間労働などにより精神的に追い込まれる教員は福井県内でも少なくない。教育現場からの「叫び」をリポートした。
■希望と不安
友生さんは4年間の中学校学習支援員、講師を経て2014年4月、中学校教諭に採用された。1年生の担任を受け持つことが決まり迎えた入学式。同6日の日記には「21名の子どもたちを前にしてワクワクするとともに、不安もひしひしと感じた」と記した。
半年後の10月6日。初めて学校を休んだ。体調が悪そうな友生さんに母が病院に行くよう勧めたが「病院かあ。ぼちぼち行くわ」。昼すぎ、友生さんは学校に行くと告げて車で家を出た。母は毎夕、友生さんにメールをするのが日課だったが、この日は返信がこなかった。翌7日、母の実家で友生さんの車が見つかった。車中には練炭。友生さんは一酸化炭素中毒で死亡していた。
■161時間
友生さんは、講師時の中学校と当時の勤務校との授業スタイルや指導方法の違いに悩んでいた様子だったという。友生さんの父・富士男さん(56)は「5月ごろから疲れた表情を見せるようになった」と振り返る。初任者研修の一環としての授業を10月中旬に行う予定だったが、この指導案作成にも苦労しており、口内炎ができたり、食欲が落ちたりと様子は悪化していった。亡くなる前日には頭を悩ませている様子で、「あかん。なかなかできん」と母に話していたという。
使用していたパソコンなどの記録から、4〜6月の時間外業務は月128〜161時間に上ると見られている。
■恐怖
友生さんの精神疾患と自殺に相当の因果関係があるとして今年9月6日、公務災害と認定された。6月ごろ、何らかの精神疾患を発症していたとされる。担当した村上昌寛弁護士によると、一般的な労災のケースでは申請から認定まで1年〜1年半程度かかるが、友生さんの場合は約9カ月で認定されたという。県内教員の認定は初ではないかといい、「勤務時間が非常に長いことが大きかった。日記には指導案が出来上がらないことなどから、寝ることに恐怖を感じていたような記述があり、悩みやストレスを発散する時間もなかったとみられる」と説明する。
富士男さんは「息子は精神的にも肉体的にも強い人間だったのに、なぜ…」と友生さんの死を今も受け入れられないでいる。「本当の原因が分からんから、息子に掛ける言葉も見つからない」。友生さんの遺骨は自宅に残されたままだ。
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教員の方より…
こんな厳しい状況で仕事している事を心ある方は分って下さい。
同じ中学校の社会科教員として、悲しみをこらえきれません。
次から次へと、教育委員会から押し付けられる『授業改善プログラム』や
『新任教員研修』やらの為の指導案や授業計画、さらに反省報告書など、
次から次へと行政サイドからの課題が押し付けられます。
『この1時間の授業で、どれだけ生徒の心が変わったのか記入せよ!』
などという報告書が課されます。
そんな要求に応えられなければ、『授業者としての感性に欠如している!』
などと指導され、さらなる授業計画や課題改善が課されます。
子どもが1時間で変わるものなんて、あり得ない事です。
子ども達の気持ちが1時間の授業で変わっていったら、それこそ恐ろしい
話です。それでも行政サイドの教育委員会や指導主事なる授業もロクにした事の
ない連中から、しつこい指導が入ります。
若い先生方はこんな『研修』のために、何時間も残業したあげくに、
厳しいダメだしを受ける訳です。通常の勤務を5時に終え、部活の指導や片付けで
7時を過ぎ、それからパソコンに向かって指導案や授業報告・反省を記入して
9時10時を過ぎる毎日が続きます。
こんな現在の教育現状が、今の日本の教育から瑞々しい活力を奪っているの
です。
どうか、心ある多くの方々は、今の日本の教育現状を理解して下さい。
夢と希望を持って、いくつかの現場を経験した27才の若者が死んで行くような現場で良い教育が育つ訳がないんです!
もっと先生方が豊かな気持ちで、ゆったりと子ども達と向かい合える
ような教育現場を作って下さい!
どうか、嶋田先生の死が無駄になりませんように。
心からのご冥福をお祈り申し上げます。
合掌
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