海外短信
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〈問い〉
イスラエルと米国との関係はどういう関係ですか? 軍事同盟条約や米軍基地はあるのですか? 武器援助はうけていると思うのですが、どういう関係になっているのですか?(福島・一読者) 〈答え〉 米国の対外政策のなかでイスラエルは特殊な地位を占めています。人口700万(うちアラブ系170万)の同国に、米国は対外的な経済・軍事援助の約5分の1以上、年間約30億ドルを与えています。1976年以来、イスラエルは常に最大の受給国であり、81年以降は全額無償援助となっています。援助金の使途を説明する必要のない唯一の国でもあり、入植地建設に使ってもおとがめなしです。 米国とイスラエルとの間には、アラブ諸国にたいする思惑から条約にもとづく法的な同盟関係はありません。しかし、公式の同盟関係にあるどの国よりも緊密な関係にあります。米国はイスラエルの建国(48年)を真っ先に承認しましたが、今のような関係は、もっと後になってからできたものです。とくに、イスラエルがアラブ諸国に大勝した第3次中東戦争(67年)を契機に援助が急増、80年代以降、強固な軍事関係が築かれてきました。81年には「戦略協力合意」が結ばれ、88年には日本などとともに米国の「NATO以外の主要同盟国」となり、最新兵器を低価格で購入できるようになりました。イスラエルの基地への米軍常駐も、イランを口実に昨年9月からおこなわれています。 国連でのイスラエル擁護も際立っています。たとえば2001年から昨年までに、米国が安保理で行使した拒否権10回のうち9回までがイスラエルを擁護するためのものです。 米国がここまでイスラエルを擁護するのは、中東での米国の政治的、戦略的利益にとってイスラエルが重要だからということ、さらにイスラエルを無条件で支持する米国内のいわゆるイスラエル・ロビーの圧力も大きな要因となっています。 米国の全政治資金の3分の1から4分の1、民主党にいたってはその政治資金の半分がこうした組織からのものだと言われています。共和党の支持基盤であるキリスト教右翼勢力が宗教的理由でイスラエルを支持するようになったことも、この傾向に拍車をかけています。イスラエル支持が米国の対外政策というだけでなく国内問題としての性格をもつようになっているのです。このロビーは単一のまとまった運動体ではありませんが、米国の外交政策をイスラエルに都合のいいものにしようとする、ユダヤ人と非ユダヤ人から成る緩やかな連合体です。一方で、こうしたやり方が米国の孤立を深め、同時にイスラエルの地位も危うくしていると厳しく批判するユダヤ人たちも増えています。(尾) 2009年1月31日(土)「しんぶん赤旗」より |

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【写真】新憲法案の承認を祝う市民=25日、ラパス(島田峰隆撮影) |




