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今野晴貴氏(1983年生)による
「ブラック企業―日本を食いつぶす妖怪」
を読んでみた。
冒頭から、本質をずばりと指摘。
「ブラック企業」という問題を、ただ若者が「ひどい会社」から弊害を受けている、とだけ捉えてはいけない。
ブラック企業問題は、日本社会にさまざまな弊害を生み出している。
消費者の安全を脅かす、
日本の経済・雇用システムを破壊する、
国の医療費負担を増大する、
少子化を進展させ市場縮小や長期的な財政破綻の要因ともなり得る。
内容を少し紹介すると・・・
ブラック企業問題の弊害の対象は主に若年正社員。
その若者を死に至らしめるブラック企業の実態は、
入社後も続く「予選」と呼ばれる競争(入社後もシューカツ)。
最初から80時間の残業代が含まれた初任給(19万4500円)。
「名ばかり店長」で残業代なし。
大量募集し、戦略的パワハラで「選別」し、異常な長時間残業などで「使い捨て」し、職場でのさまざまな恒常的いじめによって大量解雇(自主退職)させる。
その過程で多くの若者がうつ病にさせられ、少なくない若者が自殺している。
こうした企業戦略を指南する悪徳社会保険労務士や弁護士まで存在する。「ブラック士業」
日本社会への弊害の具体的中身は
若く有能な人材を自らの利益だけのために使い潰している(退職後も転職困難)。
うつ病に罹患した際の医療費などのコスト、若年過労死のコスト、転職のコスト、少子化のコスト、生活保護コスト(職員は生活保護予備軍)など、コストの社会への転嫁。
急成長の社会保障分野、介護、医療、保育などの需要の増大の受け皿としてブラック企業の参入。(いかに経費をかけず利益を上げるか=安全性への脅威)消費者の安全を脅かす。
最終的にブラック企業は、国家財政が悪化すれば、日本で稼いだ資金をもって海外市場に逃避していく。そして日本社会は滅びてしまう。「国滅びてブラック企業あり」
本書では、最後に「ブラック企業への社会的対策」にも踏み込んでいますのでご安心を。
【あえてブラック企業と呼ばれている企業トップの一部を紹介する】
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