|
【写真上】岩見 隆夫(いわみ・たかお)
毎日新聞東京本社編集局顧問(政治担当)1935年旧満州大連に生まれる。58年京都大学法学部卒業後、毎日新聞社に入社。論説委員、サンデー毎日編集長、編集局次長を歴任。
【バナー】政治に,何が起きているか。
「名伯楽」はいないのか=岩見隆夫
メールマガジン「琵琶の独り言」No13.2009年3月30日発行
●●●琵琶の独り言A
今日は、まじめな私のブログの読者からは、お叱りを受けそうだが、一人のジャーナリストの、やや言いたい放題に近い、選挙予測をご紹介しよう。
岩見隆夫のコラム
近聞遠見:「名伯楽」はいないのか=岩見隆夫
衆院選が近い。結果の事前予測は週刊誌の独壇場で、新聞は最終盤まで控えている。早々に当落の判定ができるはずがないからだが、予測はそれなりに面白い。
年初から各週刊誌が民主党の大勝を伝えるなかで、「サンデー毎日」3月8日号の予測は少し違っていた。獲得議席が自民198、公明29で与党計227、民主222、共産10、社民6、国民新3、新党大地、新党日本各1、無所属10で野党計253、という数字だ。
割合いい線をいっている、と思われる。それに近い結果になった場合、参院と同様、民主党は第1党になるが、単独過半数(241議席以上)には届かない。野党勢力では過半数を制するが、共産党も加えた野党連立政権がすんなりできる状況ではない。
では、その時、何が起きるか。だれもが政界再編を予感するが、だれも再編の形を正確にイメージできない。かつて経験したことのない大型政治劇場の始まりだ。
いま、ポスト麻生の話題がにぎやかだが、安倍晋三、福田康夫、麻生太郎についで4人目の<選挙用の顔>を作ろうとすることに、世間は完全にシラケている。4人目が登場し目先を変えたところで、自民党の戦況にはほとんど変化がないだろう。
だが、衆院選後の新しい<日本の顔>には当然、重大な関心がある。政治、経済、社会の蘇生が新首相の腕にかかっているからだ。
先日、小泉純一郎元首相が麻生首相を批判した時、民主党の菅直人代表代行は、
「小泉政権で次の首相候補として浮上してきた1人が麻生さんだ。『笑ってしまう』と言うが、まずは自分の眼力のなさを笑うべきじゃないか」
と皮肉った。痛いところを突いている。過去半世紀余、時々のキングメーカーがそれなりの眼力を発揮したが、しょせん自民党というコップのなかのたらい回しだった。
しかし、今年、新しい<日本の顔>を担ぐ舞台は党派を超えて幅広く、複雑さを伴う。これまでと違った鋭敏で豊かな眼力が求められるのだ。ー後略
●●●琵琶の独り言B
う〜〜ん、残念!自民、民主は痛み分け!共産微増!社民、国民新、公明微減という予測だ。
たかが、選挙予測、されど選挙予測だ!
私は日本共産党の後援会員だ。共産党には大躍進してもらいたいと願っている。
しかし冷厳な現実から目をそむけてはなるまい。私を含め、共産党の後援会員は、蟹工船ブームに過大な、期待をすることなく、日本の共産党を目指しているのは、従来の世界の共産主義のイメージと異なり、将来にわたって、複数政党制を維持し、真に平和で民主的な社会の実現を目指しているという、現在の綱領路線を、もっと大胆に自信を持って広めよう。
ソビエト共産党が崩壊したとき、スターリン時代の共産党は、共産主義とは無縁のもだと喝破し、もろ手を上げてその崩壊を歓迎し、北朝鮮労働党の拉致問題等の無法にも、他の政党に先駆けて指摘し、批判し、その解決への道筋を示してきた、自主独立路線に自信を持とう。
中国の毛沢東が、文化大革命で、権力を握り、日本の自民党をはじめ、日本共産党をのぞくすべての政党が、毛沢東礼賛を強めていた時、これは民主的手続きを経ない権力の簒奪だと指摘し、当時北京の赤旗駐在員であった緒方氏(現日本共産党副委員長)が、北京空港で、紅衛兵から、殴るけるの暴行を受けて、ろっ骨骨折の重傷を負って帰国した事実を伝えよう。
その後中国共産党より、謝罪の申し入れがあり、和解したが、その後も言うべきことは言うとのスタンスをとり、現にチベット問題でも、他党と異なり堂々と、二度にわたり、ダライラマ側との対話の必要性を申し入れている事実を国民の皆さんに知らせよう。
他国の共産党のみならず、チュニジア等のイスラム圏を含め、あらゆる他国の政党と友好を深め、平和と民主主義を広める野党外交を展開していることを知らせよう。
アメリカの裏庭と言われた中南米で、新自由主義を否定し、中には、選挙に基づく21世紀型の社会主義を目指すと宣言する国々を含め、左派政権が過半数に達し、アメリカの指図で、長年にわたって、キューバを排除してきたのが、逆にアメリカを締め出した地域国際会議を開くなど、重要な変化がおきていることをしらせよう。
核兵器の分野では、一貫して、日本共産党が主張してきた、核兵器の全面廃絶の世論が、世界に広まり、非核平和宣言地帯が、東南アジア、アフリカ、オセアニア、南米、モンゴル、中央アジアへと広がり、かつて核武装推進勢力だった、キッシンジャーなどの核保有国の元高官たちを含め、一部の核保有国を除く、国際世論になっていることをしらせよう。
社民党の支持者の皆さんも、今ほど強く、第3極の求められている時代はなかったことを受け止め、大奮闘し、平和、護憲、民主、金権政治反対で、大同団結して闘う勢力として、確固たる、地歩を占められることを期待したい。
自民党、民主党、公明党、国民新党、日本新党の支持者の皆さんに申し上げたい。
皆さんは、日本の民主主義社会を作り上げる上での戦友だ!
支持政党は違え、今のように、金権政治がはびこり、派遣工が無慈悲に首を切られる社会を良しとされる方はおられまい。いやひょっとして、おられたとしても、ごく少数だろう。
敗戦後、60有余年、我々日本人は、営々として日本の再建を目指して、骨身惜しまず働いてきた。
その結果が、毎年3万人余の自殺者を出す社会を目指したはずなどではある筈がない。
老々介護、孤独死、不登校、いじめ、病院たらい回し、ホームレスの激増の社会を目指したはずがない。
敗戦直後の、物はなくとも、互いに連帯し、平和で民主的な社会を実現しようとの、あの熱い連帯の思いを、呼び戻そう。
その時代を知る者は、その時代を知らない人たちに、その思いを伝えよう。
今や、5割に達した無党派層の方々に申し上げたい。
皆さんの中に、重く、深く広がっている政治不信の思いは、残念ながら、とりあえず支持政党を決めている人々と共通のものだ。
さあ、勇気を奮い、展望を見出し、連帯の心を生かし、今一度、日本の再生を目指そうではないか!
腐敗した政治を一掃し、名伯楽を、国民の手で探し出そう!
1929(昭和4)年の第一次世界金融恐慌の時、蟹工船をあらわし、働く人々に進むべき道を示した小林多喜二の心を、今の世に再現したいと願っている、我々日本共産党後援会員は、日本の再生を目指すすべての良心的な人々に、心よりの連帯を呼びかける!
手を携えて、ともに進もうと!
|