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> そういう熊田の自信に満ちた言葉に、改めて仕事の大変さと、むしろ「俺たちが鉄路を守っているんだ」という責任感に改めて感動する日田君だったのです。
> さて、次回鉄道トイレのお話などを交えてお話させていただこうと思います。

さて、前回は日田君が別の班長と一緒にお風呂に行くところで終わっていたと思います。

それでは、早速お話を始めさせていただきます。

保線区の詰所から風呂場までは歩いて10メートルも離れていませんので、話が終わるころにはもう風呂の前に到着しました。

ここの風呂は、保線区専用というわけではなく、他の現業の職員も利用するので24時間風呂が沸いているのでした。

ただ、銭湯などと違い広い更衣室やシャワーがあったり、ましてサウナなんて気の利いたものはありません。
風呂もコンクリートの打ちっぱなしで、循環式の風呂ではないので朝の9時から昼頃までは掃除で風呂が使えないのですがそれ以外の時間は基本自由に使うことが出来たのです。

風呂にはまだ誰も入っていないようです。

「お、一番風呂か、気持ちがいいなぁ。」

そう言うと早速、熊井は制服をさっさと脱ぐとそのまま風呂へ・・・。

「おい、日田、早く入れ気持ちいいぞ。」

熊井の声が聞こえます。

 「は、はい・・・」あと追うように日田が風呂に入ります。」

「熊井は丁度体を洗っているところでした、念入りに体を洗う熊井でした。」

 「おう。日田、仕事は慣れたか?」

「もともと世話好きな熊井は、色々と聞いてきます。」

 最初は、緊張していた日田君ですが、こうして色々と声を掛けてくれると日田君も慣れてきて、色々と質問するのでした。

 「熊井班長、聞きたいことがあるのですが・・・・。」

「なんだ、かしこまった言い方して、熊さんでいいよ。」

さすがに、よその班長に熊さんというのも失礼ですので、

 「熊井さん、教えて欲しいのですが。」

「なんだよ、改まって。」

熊井は、何を言われるかとちょっとびくっとしながら、次の言葉を待つのでした。」

 「実は、先ほど熊井班長が、「俺たちが線路を守らんかったら機関士だって目いっぱい機関車走らせられないんだからな。」とおっしゃいましたけれど、あれはどういう意味なんですか。」

「おう、あれはな。線路と言うのは重い機関車が走ったりするとな少しづつだけど線路幅が広がったりしてな、徐々に壊れていく訳よ。見た目は殆ど変わらないけどな。」

「だから、俺たちは毎日線路を歩いて巡回してある限度以上に線路が歪んでいたら、バールを使って直すのさ。お前も使ったことあるだろう。」

 「はい、バールで一斉に整斉といって、していましたが。」

「そうよ、ああして線路のゆがみを直したりするわけよ、でもってそうした作業している間にも列車は来るからさ、退避するわけ。」

だから、線路を俺たちが保守しておかないと線路はどんどん壊れていくわけ。」

そうなったら、いくら「俺たちは機関士だ」と偉そうにしていても脱線しちゃったら機関士なんて陸に上がった河童よ」

なるほどと変にうなずく日田君でした。

そう聞いて変なところで生真面目な日田君、今度は列車の便所とはどうなっているのか確かめたくなったのでした。

また、その時のお話は次回させていただきますね。
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