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> なるほどと変にうなずく日田君でした。
> そう聞いて変なところで生真面目な日田君、今度は列車の便所とはどうなっているのか確かめたくなったのでした。
> また、その時のお話は次回させていただきますね。

すみません、2週間近く放置してしまいました。
中々、思うように書けないで申し訳ありません。

線路のことも気になるのですが、それ以上に列車のトイレのことが気になる日田君、非番の日に汽車に乗ることにしたのです。
幸い、国鉄職員には鉄道パスが交付されており、先輩のように全国パスではないけれど自局の管内であれば無料で行くことが出来たのでした。

国鉄時代は、職員の給料は、他の公務員と比べて低く抑えられていましたが。こうした無料パスなどでその分が相殺されていたのでした。

そこで、早速生真面目な日田君は。非番の日に寮からさほど離れていない天王寺駅から普通列車に乗ってみるのでした。
と言っても汽車が走っているのは、和歌山まで行くか、天王寺からなら夜行列車しかないと先輩から聞かされていましたので、ひとまず、和歌山を目指すことにしました。
時刻表を調べてみますと、11:18和歌山市発紀伊田辺行きの列車があるようです、それに乗るべく日田君、計画を練り始めます。
この後時刻表に嵌ってしまうのですがそれは後の話、色々と考えた挙句、阪和線の快速電車で和歌山を目指すことにしました。
天王寺駅は阪和線ホームが地平、環状線・関西線が掘割の一段低いところにあり、一番阿倍野寄りには南海電車天下茶屋方面行きの乗り場があります。
国鉄の駅に南海の駅があるのは少し違和感があるのですが、しっかり自己主張をしているようでした。
さて、日田君は南海電車にも載ってみたい衝動に駆られつつ、・・・と言うのはまだまだ悪習で鉄道パスの相互利用ということで、南海の社員が国鉄に、その逆で国鉄の職員が南海に無料で乗ると言った習慣があり、先輩からも聞いたことが有ったのですが、真面目な日田君、やはり躊躇してしまいます。
そこで、阪和線の乗客となったのですが・・・これまた古いオレンジ色の電車
オレンジ色は、環状線でも使われているおなじみの色なのですが、こちらはいかにも古めかしい。
電車のことはあまり詳しくない日田君ですが、電車の新しい古いくらいは判ります、窓は3段式でドアの中心部には何故かポールが立っています。
このポール、環状線を走る電車にはついていませんのでこの古い電車だけの特徴なのでしょう。

取りあえず環状線と同じロングシート、乗ってみたは良いけれど、快速電車走り出すと微妙に揺れがある、前後左右に揺れて・・・杉本町を過ぎて鳳保線区のなると・・・時々脱線するのじゃないかと思うほど揺れたりしますが、列車はどんどん南下していきます。
堺市・鳳・和泉府中・熊取・和泉砂川と停車していくのですが、和泉府中を過ぎると周りは畑ばかりで、田舎のローカル線を走っているような雰囲気です。
やがて、和泉砂川を越えるといよいよ山の中というイメージです。
雄ノ山峠を越えると眼下に紀ノ川平野が広がる雄大な景色が目に飛び込んできます。
思わず見とれる日田君。
でも、肝心の汽車に乗ることの目的が既にそっちの計になっているようです。苦笑

やがて、紀伊駅を颯のように通過し、六十谷駅も何もなかったかのように通過、そして和歌山駅手前で減速したと思ったら・・・紀伊中ノ島駅に快速電車は停車します。
実は、紀伊中ノ島駅は和歌山線との接続駅であり阪和線ホームの下を交差する形で線路が通っていました。
だから快速電車は伝統的にこの駅に停車するのでした。
和歌山線にも載ってみたいけれど…今回は客車列車に乗りたいから…そう思って下りてみたい思いをぐっとこらえて、和歌山駅までやって来た日田君

駅で待つこと約1時間、少し駅前などを散歩してみたのでした。
駅は天王寺駅を少し小さくしたような駅ですが、駅前には電車も走っていてなかなか楽しそうな町です。
和歌山には近鉄は走っていないのに、何故か近鉄百貨店が有ったりしてちょっと不思議な感じがするのでした。
11時過ぎに再び改札をくぐり、紀勢線の列車が発着する5番ホームに来ると、11時26分定刻に、和歌山市方面からの列車が到着するのでした。

最初に乗ったのは、茶色の古ぼけた客車で、小さな窓が並ぶスハ32と呼ばれる車両でした。
イメージ 1

車内も、ニス塗のなんとも古めかしさを感じさせるもので、天井に1列に並んでいます。
しばらくすると、汽笛が聞こえて軽いショックとともに汽車は動き始めました。

今の電車と比べると客車列車のスピードはゆっくりしたものです。
運転が上手い機関士であれば、何時動き出したのかもわからないほど滑らかに動かすのですが、今日の運転士はさほど上手ではないのか、最初に大きなショックとともに汽車が動き始めました。

汽車に乗る前に買ったビールでもと思って、危うく忘れるところだった。
飲む前に見ておかなくちゃ・・・日田君、酒を飲むことに気を取られて、危うく今日汽車に乗った目的を忘れるところでした。

普通列車なので殆ど人は乗っておらず、窓框にビールを何本か並べてその上におつまみを置くと、そそくさとトイレに向かうのでした。

客車のトイレは客室を出てすぐの場所にあり、出てすぐ右側のドアにトイレの表示があります。
横には「停車中には使用しないでください。」の注意書きも見えます。
日田君、汽車はよく利用しますが、こうしたしげしげとトイレを観察するのは初めてです、
まずは、おもむろにドアに手をかけて、「コンコン・・、誰も居ませんか、お留守ですかありがとう・・・」と意味不明なことを呟きながら。
イメージ 2

日田君、大阪に出て来てから新喜劇に嵌ったようで、時々テレビで見るギャグを自分でも試そうとしているのです。

まぁ、微笑ましいというか楽しいというか。

そんな、日田君
本格的にトイレの探索を始めます。

今まで気にしなかったけど、和式便器だけど駅の便器のような和式じゃなくて段差があるんだなぁと改めて感心するのでした。
イメージ 3

まぁ、そこまで考えてトイレなんか利用していませんよね。
そこで、ついでに用を足して、ふっと足元を見ると線路の枕木が流れていくのが見えます。

そうか、熊井さんが洗礼を浴びたと言っていたけど、このことだったのか。

便所のすぐ下は線路に繋がっており、糞尿はそのまま線路に落とし物としておいていく仕組みになっていたのでした。

「これじゃ、どうしようもないよなあ」・・・思わずつぶやく日田君でした。

さて、用を足した日田君、さっそく自席に戻って一杯と思ったのですが・・・思わぬ事態が・・・、

まぁ、その辺はまた次回にさせていただきます。

画像は全てWikipediaから参照です。

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