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11月18日、nativeのニューアルバム「UPSTAIRS」がリリースされる。
昨年、それまでのnativeの活動の集大成とも言えるアルバム「Intentions」をリリースした。
このアルバムリリース直後に、結成当初から活動を共にしてきたギターの椎原さんが活動を休止し、新たにピアノの杉丸太一をメンバーに加え、新生nativeとなった。
新生nativeになって、ちょうど1年が経つ。
結成からは、6年、この1年間は、nativeにとって、これまでの活動の中で、最も変化を遂げた1年だと思う。
椎原さんは、nativeにとって、とても大きな存在だった。
彼のソングライティングのセンスは、素晴らしく、ギターの音色は、美しく個性的だった。
静かに語る彼の仏語のMCも、聴く人にインパクトを与えた。
彼が活動休止したのも、新メンバーが加入したことも、お互いに前進するために必要不可欠な出来事だった。
僕にとってnativeは、自分自身の音楽活動そのものなので、どんなことがあっても前進していかなければならない。
変化は、新加入した杉丸太一の個性が加わったことも大きな要因の一つだ。
彼の演奏スタイルは、敬愛するキースジャレットの影響を受け、アグレッシブで、スピード感がある。
それでいて無駄に音を発することなく、優しく、丁寧に音を奏でる。
自分の世界観を持ちつつ、nativeの音楽にも柔軟に対応できる技術と、精神力を兼ね備えている。
彼の作る曲も美しい。
彼は、nativeに躍動的なエネルギーを与えてくれた。
ニューアルバム「UPSTAIRS」は、新生nativeになって初のアルバムとなる。
この一年のnativeの変化を飛躍であると信じて、「UPSTAIRS」というタイトルとした。
「UPSTAIRS」は、これまで以上にジャズという音楽にこだわって作ったアルバムだ。
僕たちは、決してトラディショナルな部分だけにこだわっていない。
現代にマッチしないものは、どんなにいいものでも、人の心をつかむことは難しい。
ジャズは、時代と共に進化してきた音楽だ。
クールで、格好いい音楽であってほしいと思う。
nu jazzという新しいカテゴリーが生まれ、いろいろ個性を持ったバンドがデビューしている。
nativeも、その中に属する一バンドとして認識されつつある。
そうした中で、「UPSTAIRS」を製作にあたり、nativeの個性をわかりやすく伝えたいと思い、
ジャズミュージシャンとして自分たちのできることをストレートに表現した。
ニューアルバム「UPSTAIRS」が一人でも多くの人の耳に届き、共感してもらえたら嬉しい。
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