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シューマイ屋の親爺
雑誌「諸君」12月号の巻頭言はいつ見ても小気味がよい。
産経新聞のコラムニストだった石井英夫氏の小文には「耳掻き一杯の毒」がひそかに盛られていたが、この巻頭言には、小匙一杯の毒か盛られていて、思わず痺れる。
この痺れの快感を一人でも多くの方に味わって頂きたく、またもや
PONKOはさわり魔の禁じ手を使ってしまった。
【以下引用文】
ニューョーク、ワシントに住んだことのある方に伺いたい。
向こうのテレビも、アメリカ大統領が外交上の発言をすると、すぐに続けて「その問題についてカナダとメキシコは」と言うのか?
日本では靖国参拝に限らず、首相が国際関係で何か言うと、NHKのアナウンサーはほとんど必ず「その問題について中国と韓国は」と続ける。
毎日毎日、反射的に続けるのを聞いていると、日本人はだんだん中国・韓国画政府の監視下に起居している気分になってくる。自由に空気が吸いたくなる。
また最近、一米紙が靖国問題を論じて「どこの国も必ずしもオナラブル(正当)でない戦争の死者をオナー(尊重)している」と書いて頷かせた。
アメリカは大統領が定期的にアーリントンの無名戦士の墓に詣でる。そのときカナダやメキシコは「ちょっと待て。あれは正しくない戦争だった」と抗議するのか?
次に北京に住んだことのある方に伺いたい。中国も過去に「必ずしもオナラプルでない戦争」をした。たとえば1979年の中越戦争。中国に対し全く侵略の意図も準備もしていないベトナムに大軍で攻め込み、メチャクチャにやられて1ヵ月ほどで逃げ帰った。あの戦争の中国解放軍の死者は、天安門広場の無名戦士の墓に眠っているのか?
それとも「正しくない戦争」の死者は、どこかに分祀されているのか?参拝はどうなっているのか?
☆☆☆
何を騒ぐか。小泉首相の行動は、テレビのニュースで見ての通りのように進んだ。あれ以上、簡明なものはない。
軽い朝しぐれが降っていた。大鳥居の前で車を降りた小泉首相は、傘もささずコートも着ず、急ぎ足で長い参道を進んだ。秋の例大祭の第一日に九段に来た、戦没者を敬う普通の、平服の参拝者の一人である。
彼は拝殿に立って、ポケットから出した宴銭を投じ、手を合わせて深く礼をした。そのまま数十秒。つまらぬ注釈を加えたくないが、神の前に額ずく人の姿は、すがすがしいものである。やがて彼は頭を上げ、回れ右して拝殿から去った。その間、冷たい雨はずっと靖国神社の境内を濡らし続けていた。
右の行動が、「朝日」によれば「負の遺産を残した」そうである。
翌10月18日の同紙社説は「小泉首相はどんな気持ちで手を合わせたのだろう」という問いかけで始まる。
おまえさん、気はたしかか。敬神崇祖の礼を行う者が、拝礼しつつ思うことは一つ「み霊よ、安らけく」だけである。おまえさんも神に祈るときは同じだろう。それとも合掌し頭を垂れた格好で、いろいろ考えごとでもするのか。
社説でそれを問うとは、おまえ、バケモノか?
ありもしない放送前の番組への政治介入を、あったと書いた記事に「妥当性があった」と書く新聞だから、いちいち付き合ってはいられないが、祈りというのはあれこれ思惑・雑念を伴うものではないんだよ。
靖国神社に参拝した日の夕方、記者会見で小泉は言った。
「本来、心の問題に他人が干渉すべきじゃない。ましてや外国政府が、日本人が日本人の戦没者に、あるいは世界の戦没者に、哀悼の誠をささげるのを、いけないとか言う問題じゃない」
これは小泉が自己の敬神の行為を解説したものではなく、記者から問われてこう語ったのである。「心の問題」とはどんな問題かといえば、それは個人が胸に抱く志であって、民主主義とか国際友好とかとは全く関係ない問題である。
匹夫モ志ヲ奪ウベカラズ。小泉に靖国神社への参拝をやめさせようと思えば・・・彼を串にでも剌して炙り殺しにでもするほかに手がない。志とはそういうものである。
中国外務省の報道官だったと思うが、日本首相の靖国参拝に言及して「有人衛星・神舟6号が無事帰還したこの喜ばしき日に」と口走った。
全く異次元の物を二つ並べると自然に可笑昧が生じるものだが、これこそ美例で、聞いてワッハッハと笑ってしまった。
中国の人工衛星と日本の神社の間には何の関係もない。
だがシナ人は四天ミナ吾二属ス、世の中は俺を中心とする一家だと信じて4千年やってきたのだ。民主主義の土台になるのは自他の別だが、シナ人は今に至るもなお、それが曖昧なのである。
シューマイ屋の親爺が、可愛い息子が優等賞を取ったので有頂天になった。親は近所一円を回って「ウチの子が優等になりましてん。めでたいことでっさかいウチでは大宴会やらしてもらいます。おたくさんらも、向こう三日間は忌み事を遠慮しとくなはれ」と触れて回るようなものだ。
あの日の日中が関係を持つのは、神舟6号が落ちたときだけ。小泉首相は同じ日に戦没者のために祈ったのだから、神舟の宇宙戦没者の鎮魂を、ちょうどタイミングよく重ねるところだった。
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この文は良いですね!どこかの新聞の駄文とは訳が違う!確かに痺れました。
2005/11/6(日) 午後 0:21 [ eco*ish*r ]
NHKは、全国ニュースのあとの関東甲信越のニュースの最後のコーナーで、参加者がごく少数の反核護憲集会とか、アジア(もちろん中韓のみ)留学生の反日集会などの模様をよく放映します。歪んだ意図が明らか・・。
2005/11/6(日) 午後 2:03
本当によい文だ。コピーさせていただきますよ!ところで、私は諸君を読んだことないんですが、シューマイヤの親爺は、寅さんみたいに何時も出てくる登場人物なんですかねー?
2005/11/6(日) 午後 2:06 [ amanuma5932 ]
石井英夫さん、フリーになってからの冴えはもの凄いですね。「匹夫モ志ヲ奪ウベカラズ」と言い「美例」と言い、本当に用例の妙を感じます。
2005/11/6(日) 午後 4:42 [ Juliamn1 ]
あっ、ごめんなさい!Juliamnさん、説明が足りませんでした。諸君の巻頭言は石井さんではないようです。おっしゃる通り石井さんも「正論」その他でご活躍されてますね。
2005/11/6(日) 午後 11:11
natさん、今月号は「正論」と比較して「諸君」の勝ちですね。どうぞコピーしてください。シューマイ屋の親爺はバイオリニストのペーター・シューマイヤーとは違うようですね(笑)
2005/11/6(日) 午後 11:17
ecofisherさん、痺れたでしょう(笑)☆ゲバラさん、NHKの反日偏向報道を叩きましょう。今、新記事「なぜNHKはブッシュを叩くのか」をアップしたところです。
2005/11/6(日) 午後 11:20
日本の雑誌はもう一年近く読んでいないので早とちりしました。活字に飢えています。PONKOさんがどんどんアップされるのを心待ちにしています。
2005/11/7(月) 午前 2:30 [ Juliamn1 ]
juliamnさんはオーストラリアでご活躍ですものね。活字に植えたjuliamnさんのためにも、ダイジェスト屋はがんばりますね。
2005/11/7(月) 午前 9:29