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中国に呑み込まれる日本(1)
中国の脅威に対してあまりにも無防備な日本。
戦後60年日米安保条約でアメリカの核の傘の下で、戦争で一人も命を落とさず、のうのうと平和を貪ってきたが、いまやアメリカの核の傘は閉じられつつある。
今こそ、日本は自分で自分を守らなければ国も国民も滅びてしまう時に来ている。
「非核三原則」のうち「核を持ち込まず」だけまず凍結せよ。
さもなければ「中国の体制崩壊」の前に日本が溶解する。
正論12月号より
特集 中国のアジア覇権に呑み込まれる日本
国会意思なき外交が招いた惨状と未来への「選択」
鼎談 櫻井よしこ、平松茂雄、西岡力
【官房長長官のコメントが露呈したこの国の致命的欠陥】
平松
中国の2回目の有人飛行に成功した時、細田官房長官は「心からお祝い申し上げる。無事な帰還を祈念している」と言った。ここまでは外交辞令として嫌々目をつむって勘弁するとしても「軍事的脅威は関係ない」とした。
一方、アメリカ政府は警戒を強めた。
日本政府は本当に関係ないと思っているのだろうか。
櫻井
思っていなければおそらく言わないでしょう。
日本の政治家及び官僚は国際社会全体を見渡す視野に欠けているように思う。
加えて、極めて表層的な国家間の「友好」や「信頼」というものを、無邪気なまでに重視する姿勢を戦後60年間で培ってきた。
憲法の前文に書かれているように、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しよう」と本当に「決意」している節がある。
だから細田さんのようなコメントが出てくるのだと思う・・・
中国は世界中の石油を飲み込みながら武器を拡散している。その武器の中にはおそらく核技術も入ってくる。
関連記事
細田官房長官、中国の宇宙船を祝福
http://blogs.yahoo.co.jp/blogger2005jp/13776570.html
【なぜ国家戦略を持てないのか】
平松
国家戦略を持てない原因はたくさんあるが、まず憲法9条の「戦争放棄」だ。これがあるから、自衛隊は軍隊ではない。専守防衛に徹しないといけない。だから何もできない。何もできない、できないと言っているうちにそれが当たり前になっているのが今の日本だと思う。
防衛庁は、何かというと「法律がありません」と逃げる。法律違反を問われるから実際に動くのは嫌だという。だからといって法律をつくれと政府や国会に要求するわけでもない。脅威が現実になって被害が出ないと、つくろうとしないだろう。
石油ガス田開発をめぐって不測の事態も考えられる東シナ海のように、脅威が目前にあっても法律をつくろうとしない。
だから自衛隊の装備がどんなに素晴らしかろうが、錬度が世界一であろうが使用しないまま終わってしまうだろうと思う。
もう一つ、核兵器に対する意識にも問題があると思う。日本人は広島・長崎の被爆の後遺症を引きずっていて、核兵器に対する関心がまったくない。核軍縮などの理想には熱心でも現実の脅威にはなぜか目を瞑っている。「神舟6号」に対する官房長官談話もその表れで、自衛隊や軍事評論家ら専門家も、中国の核兵器を意識した仕事をしていない。
有人宇宙船の打ち上げに成功したということは、アメリカに届くミサイル、大陸間弾道弾の精度が非常に高まっているということだ。
中国は事あらばアメリカにも日本にも核の脅しを掛けられる体制を整備した。その脅威に対する意識が日本にはまったくない。防衛庁にもない。
櫻井
フランスが核実験を再開した時、日本は政治家から庶民まで国を挙げてフランスを批判し、フランス商品の不買運動も起きた。
中国は当時核実験を続けていたのに激しい抗議活動はしなかった。
日本の恥ずべき総理大臣の筆頭といってもよい村山富市氏は.1994年、インドネシアで聞かれたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議に際して、江沢民国家主席と首脳会談をした。村山首相は、平和運動、反核運動をリードしてきた社会党の党主だったから何をおいても中国の核実験に抗議すると思ったが、実際は、江沢民から「日本で軍国主義といった認識が出てくるが、これはよくない」「歴史を忘れることなく後の戒めとすることが重要だ」と先制され、「歴史認識を正しく受けとめるようにしたい」「過ちを繰り返さないようにしたい」とひれ伏した。そして、6千億から9千億円相当の3年分の円借款供与について語り、ようやく「核実験禁止が全世界に行きわたるよう理解を得たい」と述べた。「ODAを差し上げますから、核実験を何とかしてほしい」とお願いしたわけだ。その挙句、江沢民からは「我々の核実験は限られたものだ」と一蹴された。
西岡
まず「あなたこそが軍国主義じやないですか」と切り返したらよかったのに(笑)。
櫻井
細かい話になりましたね。村山首相のことを考え出したら憤りで止まらなくなっちやう(笑)。
いずれにせよ、中国に対して何もモノを言えない、言わないという外交を積み重ねているうちに、日本からは中国に対する警戒心が抜けてしまって、盲目的従属とでも呼びたくなるような感性になってしまった。だから瀋陽総領事館の脱北者連行事件で日本の主権が侵害され、サッカーのアジア杯であれほど無礼な扱いを受けて大使の公用車が壊され、原潜に領海侵犯され、さらには反日デモで日本公館が物理的被害を受けても、中国側の明確な謝罪がないままうやむやにして平気なのだ。
これを一日も早く、一時間でも早く打ち破らなければ、日本はとんでもない悲劇に落ち込むと思う。
(つづく)
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非核三原則を「核を作らず、持たず、持ち込ませず」と思っている人が多いようですが、正確には「核兵器を作らず、持たず、持ち込ませず」です。日本は非核三原則を放棄すると発言すればいいのです。その一言で世界は、日本はすでに核兵器を保持していると思うでしょう。
2005/11/7(月) 午後 7:35 [ まさ ]
おっしゃる通り。中国の中華思想の脅威に余りにも無頓着なのは、日本政府というより、これを生み出している我々国民の認識不足なのでしょう。 中国共産党政権は、中国国民の一般常識とはかけ離れた特殊集団で非常に戦略的かつ巧妙な外交をします。”中国旅行したら、みんな言い人でした”といった国民を代表した政府ではないことを強烈に再認識させる骨太な報道番組をどこかのTV局が制作、報道して欲しい。本来NHKがその役目を果たすべきだが、NHKには中国に擦り寄った親中派が多すぎてだめね。
2005/11/7(月) 午後 8:49 [ ich**ooo200* ]
村山富市さんは大分では大臣になる方少ない中初首相。市民生活レベルの問題では良く働いてくれたと評価は高いのですが 国レベル問題は無理だったのかも。拉致問題も知らなかったで済ませてるようですし・・・困ったことに後に影響が大きいですね。
2008/11/7(金) 午後 2:11